フジタジュンコ

丹波哲郎の大霊界 死んだらどうなるのフジタジュンコのレビュー・感想・評価

3.0
“霊界通信”こと丹波哲郎原作による、伝説のカルト映画。

こんな作品を地上波でしれっと放映していたという80年代はなんというか、おおらかでしたね…(褒め言葉のような、そうでないような)。ただ、あくまで「霊界の研究」であり、「宗教ではない」というのを丹波自身が徹底していただけあって、宗教っぽさがそんなにないのがさすが学研プレゼンツだなと思います。こういうオカルトブームに乗じて様々な新興宗教が跋扈したのは否めませんが…

自動車事故で死んだ十数人の方々がそれぞれ、霊界がどんな場所なのか、どんなことが待ち構えているかが描かれ、随所に丹波哲郎による霊界解説が差し込まれます。
主人公(丹波の息子)がいつもワンチャンを小脇に抱えているのが面白いのですが、「霊界だから」というだけの理由でこのワンチャンがしゃべりはじめたとき、飲んでいたハイボールを壮大に噴き出してしまいました。

脇役が無駄に豪華で、若山富三郎、千葉真一、野際陽子に津川雅彦と、友情出演にもほどがあります。なんで皆さん出てあげちゃったんだ…