1970年代の第二次世界大戦の戦争映画もの。「最後の西部劇監督」サム・ヘキンパー監督が撮った、ドイツ側を主役とした珍しい戦争映画。
サム・ヘキンパー監督というと滅びゆく者、消え去る者への哀愁と愛が漂う作品を思い出しますが、この作品もその一つ。愚鈍な上官と優秀な下士官という、戦争映画では典型的な形式ですが、テンポとシーン描写が良いので最後まで飽きずに見られます。バイオレンス映画の巨匠と言われるだけあってえげつないシーンが度々出てきますが、これが映画の、戦争としての真実味を増しているのがまた良い。全編がほぼ英語なところに苦情がありそうですが、それを忘れさせるほどに良い作品です。普通の第二次世界大戦ものに飽きた方にオススメ。ウォッカを煽りながら見てみましょう。
