戦争のはらわたの作品情報・感想・評価

「戦争のはらわた」に投稿された感想・評価

Oto

Otoの感想・評価

3.8
町山さんの生涯ベスト。
こんな結末を予想できる人いるの?(シュタイナーはずっと理解しがたい人間だったけど)

全体的にわからないことだらけ。
本当にわからないのは、シュトランスキーが嘘を認めなかったこと。全員嫌いだって主張もわかるけど、それじゃメイヤーの死が無意味になってしまう。そもそもそれならどうして戦場に戻ってきたの? 入院以降はどこか幻想っぽさもあったけど、名誉とか友情とかそういうものを超越してしまったのかも。終盤のフラッシュバックは友情に見えたけど。
差別観とか女性兵士や捕虜の扱いとかもよくわからなかったし、終盤は完全なクソ野郎だったシュトランスキーにもどこか人間味を感じたりした。

当時は斬新だったであろう戦闘シーンは分かりづらいし長いし正直退屈だった。アクション見えづらいし会話も難しい(2010年版DVD字幕が雑だったのでオススメしない)。原題が良いだけに邦題も酷い。
上に立って威張ってる人が実は何もできないってことは、実際に結構ありそう。

非常に辛い「負の遺産」的な映画だけど、ラストのロシアの少年兵とかキーゼルとか歌とか微かに希望もあると感じる。
opとedは対応していたけど、こんな映画のラストがコメディなのやばすぎ。。この映画にハマる町山少年もやばすぎ。
『戦争のはらわた』(原題は「鉄十字勲章」)って邦題、エグいですよね…。まず、『死霊のはらわた』みたいに腹わたがブシャーーッ、という映画ではありません。その点なら『プライベート・ライアン』や『ハクソー・リッジ』の方がよっぽどエグいです。

でも題名に「はらわた」とつくだけあって、この作品には「戦争の性根」、つまりは「人間の性根」がグロテスクに描かれています。

ドイツ軍人にとって最高の名誉である鉄十字勲章を手に入れたい大尉然り、英雄だけど戦争に取り憑かれた曹長、性欲を抑えられない兵隊など、人間の根底に渦巻くさまざまな欲望が作品の中に満ちています。

戦争。それは欲望を抑え切れない浅はかな大人たちが引き起こす愚の骨頂。

それをせせら笑うかのようにOPで流れる子どもたちの歌。「今やっていることは自己の欲求を抑えられない子どもと同じレベルのことなんだよ」と揶揄しているかのよう。

戦争映画の中でも「人間の性根」に焦点を当てた傑作の一つだと思います。
三國

三國の感想・評価

3.9
赤ん坊連れてきたのか?
戦争、外交の延長線上か、何ともまあこれだけ人を殺せたもので、ナチス云々と概念振り回してブルブル震えてたんじゃ内実がどんなものかわかったものじゃない。仲間、イデオロギーなんてお笑い草、ただ仲間がいるから、リアリティから言えばそれだけ、人種は方便に働く。美しさはゲルマン特有か。それにしてもペキンパーのフィルムには血が少ない、腕がもげたり、なのにグロテスク極まりない。具体的に過ぎる。生々しい。

あー、そうか、ファルスかこれは。
いくら

いくらの感想・評価

4.0
ゲイ疑惑の二人に対して執拗に脅迫する上官のシーン等々。室内においての瞬間的な視線の切り返しと、室外における戦場のペキンパー的スローモーションを織り交ぜたあらゆる角度によるショットの暴力的なまでの編集は、そのスペクタクルを別にして戦争の包括できない暴虐性を露わにする。
yume

yumeの感想・評価

4.5
久々に息をするのが難しくなるほどの映画だった
戦争って何だ?何を生んだ?
根本から考えさせる機会を与えてくれるセリフとシーン、あと編集がめちゃくちゃ上手い
最初ドイツ兵が英語を喋っているのに違和感を感じたけど、最早それが全く気にならなくなるくらいの傑作
tpmasa

tpmasaの感想・評価

4.5
久しぶりに鑑賞
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
サム・ペキンパーらしい反骨心に溢れた名作になっていると思う。ドイツ軍側から描いているのもまた彼らしく、軍の上層部はペキンパーと対立するスタジオ幹部のメタファーにも見えてしまう。ラストシーンの狂気は映画史に残る。
映画本編は当然ながら面白いのだが、とにかくラストショット。
あの狂気こそが映画全体の魅力なのだと思う。
まろん

まろんの感想・評価

3.6

ドイツVSロシアのドイツ軍の話

出世と鉄十字勲章が欲しいシュトランスキ大尉と下級兵士達に慕われるシュタイナー軍曹

戦争ものは戦争ものなのだが………
同時に同じ軍における人間対人間の図式が成り立ち………実際こんな戦いだったらと………やりきれなさがあるが因果応報という言葉も同時に思い出す………

鉄十字勲章って凄いものなのかなって………そんなドイツ軍の映画
まず冒頭に驚かされる。可愛らしい少女の声によるドイツ語の歌(恐らく軍歌?)に合わせて ナチスドイツとドイツ軍の資料映像が流れる、77年の映画にしてこの対位法か!

この映画は戦争の悲惨さというよりも、過酷さ、厳しさを描く事に特化している。とことんツラそう。

主人公がドイツ軍サイドとは これまた珍しい!

脳震盪で幻覚を見るシーンとかドラッギー。

歩兵視点で見る戦車は まぢ悪魔。コワすぎ。戦車が壁ぶち破ってくるスローモションは白眉!

やっぱりペキンパーのスローモションは下品じゃなくてイイね!アクション映画監督の鑑や!本作の戦闘シーンは全部スゲェ

本作は嫌な上司映画でもある!笑

でも地味にペキンパー苦手なんよね〜 きつも話遅過ぎて〜 簡単に言うとタルい テンポが遅い
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