戦争のはらわたの作品情報・感想・評価

「戦争のはらわた」に投稿された感想・評価

lag

lagの感想・評価

4.3
華々しい英雄たちの活躍をつづることの多い戦争のはらわた(本質)、狂気と虚無しかない。

肩書きだけの将校が嫌いのシュタイナーさんとその小隊、それと名誉が欲しい無能な腰抜け貴族シュトランスキー。

OPとED大好き。
ミク

ミクの感想・評価

3.0
映画館で観れる貴重な機会だったにも、気持ちよく就眠してしまいました。戦争についてまだまだ無知なことが痛感したので、勉強します。
デジタルリマスター版で鑑賞。
普段古い戦争映画をあまり観ないので新鮮でした。
まさに邦題の通りで戦争の中にあるどろどろしたものを見せられた。
最後に出てきたブレヒトの「諸君、あの男の敗北を喜ぶな~」の警句が衝撃的で頭に残る。
harumijano

harumijanoの感想・評価

3.5
うーん…まぁ戦時という特殊状況の中での極めて個人的な戦いなのかなぁと。もちろん敵兵もいるんだけど、メインはね、、

まぁまぁユニークだなぁとは感じるんだけど、なにぶんストーリーは想像の域を越えてこないし(というかシュタイナーの選択は「分かる」ので実は案外自分と近いのかも?)、人物とか合わせても、刺さってはこないので、この点数。

でも戦車とかすごかったねー。
なんでも砕いて進んで行くあたり見ると、恐れられたのも納得。
金かかってんじゃないの?って勘ぐっちゃう笑。
ほのか

ほのかの感想・評価

3.5
全然前知識入れずに観たので時代も国も途中までわからんかった。主要な登場人物2人とも「シュ」から始まる名前にすんのほんまやめてほしい。

こんな可愛らしい曲から始まるの?って思ったのに最後こわっっっ。ちょっと引いた。戦場の中ではまともな思考を持ってたと思うシュタイナー、最後はとうとうぶっつぶれたかと思った。怖いよ〜。ホラーや〜。

全員に死亡フラグが立ちすぎててもうほんま勘弁していっそはやく楽にしてってずっと思ってたけどどんどん絆は深まっていくばかりだったのであ〜😭って感じでした。それにしても男ってバカなの?って思うと同時にああいう場面で弱いところを武器にして挑んでくる女の人強い…。

タイトルからして怖そう…ってビビり倒してたけど戦争の怖いところの描写よりも人にちゃんと焦点を当ててる映画だった。それならそうともっとちゃんとそれぞれに集中して観ればよかった。映画観るたび思うんですよね、決めつけってよくないなって。
TAKA

TAKAの感想・評価

4.6
2018-021-013-008
2018.1.13 京都シネマ Scr.1

・戦争をパーソナルに描いた傑作
・戦争は暴力でしかない。
・やがて狂気に包まれて。

凄かった。

ペキンパーの作品で観たことあるのは、わらの犬、ワイルドバンチ、ゲッタウェイ、コンボイ。

オープニングに流れる「ちょうちょ」が醸し出す雰囲気。

おっ?(゚д゚)

なんか違うのかな?

だけど始まった映像世界は、紛れもなくペキンパーのもの(^_^)

本作は戦争を限りなくパーソナルに捉えた作品かと。

個人にとって戦争って、暴力でしかないよね。
それも無差別で無軌道な暴力。

そりゃぁ守るためにだとか、怨みをはらすためだとか、理由があって自ら戦う人もいるのかもしれない。
独立戦争やパルチザンてのもあるけれど。

だけど大多数の兵士にとっては、
戦争は暴力で、
痛くて、
恐ろしいもの。

違いますかね?f(^_^;

本作はそんな暴力の痛さと怖さを、最大限に表現して見せる。

そして、ある意味それは生の本質。
生きたい!という衝動。
女子供を倒しても。

生きる為に。
自らも暴力の世界に踏みいっていく・・・

極限の生。
それは性と結びついていく。
それもまた必然。

そしてそれら全てを巻き込み覆い尽くしていく戦争という暴力の狂気。

それは遂に

シュタイナー(ジェームズ・コバーン)をも取り込み、渦の半径を広げていく。

ペキンパーの狂気!


凄かった。

ハクソー・リッジ以上に戦争をパーソナルに描いた傑作。

暴力の恐ろしさ、
戦争の恐ろしさ、空しさ
人間の恐ろしさ、愚かさ、悲しさ

そういったものを痛感しました。
それでも人間を諦めきれないことも。

傑作でした(^_^)
京都迄観に行って良かった♪(* ̄∇ ̄)ノ♪
kazuuu

kazuuuの感想・評価

3.0
戦争のリアル。

時は第二次世界大戦、ドイツとソ連、双方合わせて1400万人以上の死者を出したとされる戦いを、前線に配置された小隊を通して、ドイツ側の視点から描く。

リアルな戦闘シーンとスローモーションが印象に残る。戦車での破壊、空爆など、爆破シーンが圧倒的すごさだった。映画館で観たら耳がおかしくなりそう。

勲章を求めて必死で嘘ついたり戦う姿が滑稽に見えて、失うものは多いのに戦争から得られるものって虚しくね、と思った。
マクロな視点だと国のために戦うんだろうけど、個人個人からすればなんで偉い人のために命かけなきゃあかんねん、と思う。愛する人と離れて、何のために戦うのかわからずに死んでいく人がたくさんいたことを考えて、悲しい気持ちになった。
最高。
演出が斬新!豪快!胸熱!
ペキンパーのバイオレンスって人間の狂気にちらっと可笑しみと愛情を感じて、何故か心地いいんだよな。
クセになる。
satoshi

satoshiの感想・評価

4.1
 去年のデジタル・リマスター版の上映開始時からずっと観たかった本作。ようやく私の行動範囲内の映画館で上映されたので、鑑賞してまいりました。

 まさにサム・ペキンパー版の戦争映画でした。『ワイルドバンチ』で見られたカットを細かく割ったバイオレンス描写は本作でも健在。確かに凄惨なのですが、この演出自体が結構スタイリッシュなので、『仁義なき戦い』のような泥臭さはありません。それでも本作が戦争映画として素晴らしいと思えるのは、本物と見間違えるくらい、戦場を凄惨に描いたためだと思います。『プライベート・ライアン』以後でも本作は衝撃的でした。

 しかも悲惨なのは戦場だけではなく、戦況もそうです。本作で描かれているのは、スターリングラード戦後の撤退戦。もはや彼らには勝ち目は薄く、ただ生き延びるためだけに戦っているのです。

 そして本作の特徴として、ドイツ軍の話であることが挙げられます。昨年のナチ映画ラッシュのように、第二次大戦ものでは確実に「悪役」の立ち位置にいるドイツ軍ですが、本作では主人公なのです。しかし、別に当時のナチスを肯定する内容ではありません。主要登場人物のほとんどはナチスの思想とは関係なく、戦場に魅せられた「一兵士」として描かれています。その代表がシュタイナー率いる第二小隊。彼らは思想など関係なく、ただ兵士としての誇りをもって戦っているだけです。さながら往年の名作TVドラマ『コンバット!』を彷彿とさせます。故にナチスの思想にも従いません。このように、登場人物に思想を持ち込ませないことで、本作はイデオロギーを離れ、純粋に戦争の凄惨さを抉り出した作品になったと思います。

 そして、その対極にいるのが、マクシミリアン・シェル演じるシュトランスキー大尉。彼はシュタイナーとは違い、名誉に固執しています。味方に多少の犠牲が出ても自らの成果になれば何の問題も無いと思っている男です。彼は自分の命令に従わないシュタイナーを疎ましく思っています。本作は、この2人の確執がメインとなっています。

 この2人の確執に決着は着くのか、と言えば、実はそんなことはないのです。本作は非常に唐突に終わります。どうやら資金難が原因だそうです。しかし、後でよく考えてみると、確かに唐突ですが、これはこれでありだと思えるようになりました。

 ラストは、有名な「シュタイナーがシュトランスキーを笑い飛ばす」シーンです。編集のおかげか、これが本作そのもののテーマと被っているように思えます。シュトランスキーは名誉に固執していました。そんな彼を一兵士が笑い飛ばす。これはナチスそのものに対する嘲笑であり、同時に戦争に対する嘲笑でもあると思えるからです。本作は、このシーンにより、戦争の馬鹿馬鹿しさや虚しさを体現する作品になったと思います。そしてそれを呑み込んだうえで、終わる見込みのない戦争へと突入する2人を映し、あの地獄がこれからも永遠に続くことを思わせます。

 このように本作は、ペキンパーのアクション映画としての側面も持ちながら、同時に戦争が持つものを抉り出した作品だと思います。
デジタルリマスター版で鑑賞。
めっちゃ綺麗だった!昔DVDで見た時と印象が全然違った。

シュタイナー曹長は仲間を大切にするカッコいいリーダーって感じやったけど、
ラストでかなりびっくりした。
あーこいつ戦争大好きなんだな、そんな風に感じた。
>|