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戦争のはらわたのArlecchinoのレビュー・感想・評価

戦争のはらわた(1977年製作の映画)
3.3
なぜ「はらわた」なのか。
邦題に「はらわた」がつく映画は結構ありますね。
ちょっと歴史を調べてみました。
どうも最初は1959年のフランス映画「太陽のはらわた」(原題Les Tripes au soleil)のようです。これは直訳(太陽の下のはらわた)に近いんですね。
つぎに1965年にイタリアのえぐいドキュメンタリー映画「世界のはらわた」(原題Ecco il Finimondo:世界の終りだ)というのがあったようです。
この後、1973年に「悪魔のはらわた」がヒット。これは原題(Flesh for Frankenstein)とはあまり関係がありませんが内臓は出てくる(ウエー)。
こうした流れから、題名に「はらわた」をつけるとなんか禍々しいどろどろしたものを想起させると配給会社は考えたんでしょう。
そんでこの映画(1977)。原題はCross of Iron(勲章のことらしい)ですが戦争内部の禍々しいどろどろしたものを描いたということで邦題が「戦争のはらわた」になったんでしょうかね。
この後もはらわた(勝手に)シリーズは続いて「天使のはらわた」「死霊のはらわた」「殺しのはらわた」「仁義のはらわた」など続々と作られてます。
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