ハル

戦争のはらわたのハルのレビュー・感想・評価

戦争のはらわた(1977年製作の映画)
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かなり良い。構造の説明は他に任せる。一面的な熱量で(安直なヒロイズムとっても良いかも)で戦争を描かないところが魅力的だと思う。主人公のスタンスを明確にしつつ、狂気的なオチ、そして、ブレヒトの言葉。
終盤のシリアスな展開も、スローモーションや、カットバックの技で臨場感溢れる物にしている。技術レベルの高い映画だと思うし、また技術だけではなく、ある意味ブラックな、弁証法的な視点で戦争が描かれるのは、ブレヒトの及ぼした影響も伺える。この視点が大切なのだと痛感する。
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