戦争映画の名作と言われているこの作品。ドラスティックな展開があるわけではなく、只々其処にある戦争を描いた作品。
第二次世界大戦。ドイツの敗色が見え始めたロシア戦線。
ドイツ軍の一中隊を舞台に、人間味ある伍長と冷徹な中隊長との確執、最高の名誉とされた鉄十字章をめぐるドロドロの人間模様を描く。
名誉?何それ?それって美味しいの?的な伍長と、何が何でも名誉が欲しい!!的な中隊長。
仲間を大事にし仲間のためなら不利な戦況でも戦地に赴く伍長と、自分のためなら仲間の命は捨てても構わない中隊長。
どちらに感情移入するかと言ったらもちろん伍長な訳で・・・。伍長、男前やな。戦争良くない!!と思いながらもそんなことを感じてしまう人間の魂を揺さぶる作品。
ラストの笑い声が印象的。戦争なんてちっぽけだ。自分は何と戦っていたのだろうか?