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父 パードレ・パドローネのspicaのレビュー・感想・評価

父 パードレ・パドローネ(1977年製作の映画)
3.5
小学校にも行かせてもらえず、読み書きができないまま、大人になり、軍隊に入ったことが契機で、大学まで行った、言語学者の実話。

最初に言語学者になった主人公が出てくるので、安心しながら見られた。
強権的な父親に抑圧された20年。
子供の時から孤独な羊飼い生活。
21世紀の今でも、そういう少年は世界中にたくさんいるのかもしれないが、いやだな。

その脱出のきっかけが、軍隊っていうのが…
経済的徴兵を危惧されてる今の日本。あ〜こういうことなのかとはっきりわかった。頭ではわかってたつもりだったけど。
軍隊に入る方が今よりずっとマシというところに追い込んだら、軍隊に入隊するよな。
そんなことは、昔からどこの国でもされてたことなんだ。
で、実際、この主人公はそれで道が開かれたわけだから。

あ〜やだやだ。
都会と地方の差、家父長制、勉学の軽視、
職業の固定化。

この映画の感想になっているのだろうか…
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