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鉄砲玉の美学のtのネタバレレビュー・内容・結末

鉄砲玉の美学(1973年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

「強者」への妄執に囚われた虚勢を張るチンピラが破滅に向かっていく。肉を喰らう口元の大映し、トルコのネオン、廃棄される残飯、頭脳警察と共に流れるオープニングから際限ない欲望についての映画ということが予告される。永遠に餌を食べ続けるウサギ達は欲にまみれた渡瀬恒彦そのもの。当初他の組を撹乱する為であった宮崎行きの目的はいつしか霧島山に登ることに転化していく。欲望が挫折していき山頂に向かうバス内で死ぬというのは全体的に間抜けなテイストに反していかにも文学的。ATG。(GONINのラストは本作のオマージュ?)
まあゴチャゴチャ書かずともただただ面白いです。銃口から血が流れるラストヤバい。
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