初期のパゾリーニ作品。
彼にしては珍しく分かりやすい構成や脚本に反してショットは示唆に富んだものが多く、田舎と都会、貧富、男女、母と息子の間にある決して埋まらない不可視のギャップについて技巧的に語られていきます。
そして何と言っても名優アンナ•マニャーニがスクリーンに具現化する母親像。
誰が観ても感じるこのお母さん感。何なんでしょうね?笑
何が彼女をそれたらしめているのか、髪型か?二の腕の感じか?
結局分かりませんが、彼女は「マンマ•ローマ」以外の何者でもなかった事だけは確かです。
夜の街灯の中を男を取っ替え引っ替えしながら歩いていくシーンがすごく好きでした。
もっと初期の作品見ていきたいと思います。