辛く、苦しいけどすごく良い映画。色んなことに気づかされる。
学校という狭い社会で心も体も押し潰される。それは家に帰っても変わらなくて、家族だからと言って必ずしも自分の抱える苦しみを全て話せるわけじゃない。
助けてなんて言えるわけがない。一体なにが問題でどんな辛い思いをしているかなんて誰も気づかないし、事が起きるまで気にもしてくれない。
相手が友達という親しい間柄でなくても、ああやって自分の近くに苦しんでいるひとが居たら、私は気づけるのかな。
明日からは君のいない明日が来る。それって一体どれだけ虚しいことか、寂しいと言って恋しがることを許してもらえるのか、私には何も分からない。
学校という場所に良い思い出を持たない者として観ていて余計なことを思い出してしまったり考えてしまったり、しんどくなってしまう場面もあったけど観てよかったと思える映画だった。
当時監督が19歳だったからこそ説得力があるというか、温かさなんて少しもないようなリアルな冷たさが伝わってくるのかなと思った。