その時代に対しても古くさい演出の羅列に思えたが、作業しながらBGM的に部屋にかけておく映画としては最適(決して悪い意味じゃない)。なんというか癒される。近い時代のノスタルジーというのか…おじいちゃんがまだちょっとだけ若かった頃、みたいな感じというか。山田洋次脚本にもびっくりしたけど、監督が釣りバカ日誌の人なのも興味深い。というのは見ている最中にそこはかとなくヨージヤマダ節を感じたからだ。大学教授が若者たちを諭しているところの顛末とか。誠に牧歌的で、今見ていると違う国の物語みたいのようでもある(山田洋次は今でもそれをやり続けているのがすごい)。
追記
東野英治郎の老人っぷり最強すぎる。この年齢になっても名優は名優。芝居のなんたるかを体現している。素晴らしい。