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壬生義士伝のyositomiのネタバレレビュー・内容・結末

壬生義士伝(2002年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

死した侍と、生き延びた獣。侍は義の下に死に、獣は呪いの下に生きる。何もかもを軽んずる獣の「死の覚悟」と、それすらも否定しない優しさに満ちた侍の「死の覚悟」の違いをまざまざと見せつけられる。人を斬る理由は様々だが、「家族を守るために生きる」それに力の限りを尽くすような男が義に死す様は天晴。どちらも愚かに見える人はいるかもしれない、然しながら私には解るのだ。誰よりも死を望まぬ彼が我先にと死に立ち向かうことで、その背中を見る人々に与える影響は並々ならぬものになると。
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