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振袖狂女
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『振袖狂女』に投稿された感想・評価

哲学者・鶴見俊輔が公開当時に称賛した一本。監督は「大魔神」(1966)の安田公義。音楽も同作の伊福部昭。

【あらすじ】
大阪の陣の後、豊臣家の家臣だった弥右衛門(長谷川一夫)と宗右衛門、侍女の左枝は、君主・秀頼の娘である鶴姫を連れて逃亡したが、三角関係が原因で対立し離散。鶴姫を連れた弥右衛門は落ち延びた先で人形使いの一座と出会い、座長の娘・宇津木の婿として一行の旅に加わる。一座は、徳川家康が主催する芸人の腕競べに参加するため駿府(すんぷ)城に向かうことになり、弥右衛門はこの機に乗じて家康への報復を図る。一方、女歌舞伎一座に加わった佐枝も家康暗殺のため駿府城へ向かう。かつて夫婦になる約束をした弥右衛門と佐枝は再会するが。。。

良い構図が続出して感心した。安田監督はもともと画家志望でコンテを詳細に描きこみ撮影に臨んだとのこと。「大魔神」が傑作たる所以を今さらながら知ることになった。

物語は、愛する男と姫の身代わりに実娘と自らの命を捧げようとするハードなメロドラマ。封建時代の男女愛と命について、良い意味でモヤモヤが残る好みの映画だった。

鑑賞後に鶴見俊輔による評論を読んだ。主張には納得することが多く、映画の見方についてとても学びになった。本作の観賞に加え、本作をきっかけに鶴見の限界芸術論に改めて触れたことが非常に有意義だった。

鶴見の論点メモ
・本作の様々な主張=現代日本における異端者の宿命、男が女を裏切る仕方、伝統の受け継ぎ方への批判。
・大衆娯楽的な作品の面白さを理解するには、自分自身が一人の「大衆」として経験してきたことを顧みる必要がある。
目立ったチャンバラシーンはほぼ序盤ですが伊福部昭の音楽もあってそこそこだった。だけど本作はチャンバラよりもドラマ性だ。

『振袖狂女』は大阪の陣の後の豊臣側の残党の物語だ。鶴姫を守る為に豊臣を討たんと考える彌右衛門と左枝、二人が夫婦になろとしたその夜に嫉妬した宗右衛門に密告され離れ離れになり、彌右衛門は宇津木という女に出会う。

この物語で重要なのはやはり二人の女だろう。彌右衛門と恋人だった左枝と、人形師で彌右衛門に尽くそうとする宇津木。
三角関係ではあるけれどもドロドロとした感じはない。そして二人の女が桜の木の下ですれ違う場面は印象強く脳裏に残る。最も緊張感を感じるところでもあるけど。しかしやはりふたりとも彌右衛門のためなのかもしれない。
もちろん母としての葛藤や女の葛藤も上手く描けてる。

本作の徳川家康が悪役としていて描かれていて幼い鶴姫を病的なほど狙い、鶴姫の首を見るまでは何も嬉しくない的なことすら言う邪悪だけど、
ある意味この異常ささえいなければ、この物語が男女三人であるこの物語は動かなかったのかもしれない。