さーすぃ

鉄道員のさーすぃのレビュー・感想・評価

鉄道員(1956年製作の映画)
4.6
悲しみが多い映画だったけど愛もあった。お父さんは厳格で頑固な人だけど、仲間から慕われているし、子供達のためを思って色々口出してるのはわかる。しかしきっと子供達には伝わらないよね。娘も兄もそれぞれ問題を抱えているが口には出さない。母はそんな家族を献身的に支えようとしていて辛い。この映画が伝えたいことは、思っていることをためこまず誰かに話すこと、自分と折り合いをつけることだと思う。だからこそまだ幼いのにしっかり話を聞いてくれ、(言わないでと口止めしたけど)伝えてくれるサンドロは重要な役割を果たしていた。リベラーニさんが優しくてユーモアに溢れててとても素敵な人で好きだった。
時折流れる線路を見つめるだけのシーンと悲壮感溢れる音楽がこの映画に彩りを与えていた。名作だった。余韻がすごい。
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