Newman

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マイ・バック・ページ(2011年製作の映画)
3.5
1969年東大卒、東都新聞に入社し東都ジャーナルに配属を希望するも週刊東都に配属される。沢田(妻夫木聡)は、採用されて1カ月仕事として社会底辺の様子を見てくることに。とここまで書いて、1969年は東大入試のなかった年、ということはその年の卒業生はいたの(?)とまず疑問に思ってしまう。入学試験もできなかったのだから当然に卒業試験もできるはずはなく、卒業は3月でなく5月末で入社は6月とありました。1969年卒ならそうなるはずなどと疑いながら見始める。当時の学生運動には学生の正義感から始まったこととして社会も同情的というか運動を認めているところもあったのだろうが、この新聞社はネタを取るためなら、学生運動の闘士に資金援助もしていたものと思われる。そして、○○ジャーナル、週刊○○となっていてはある新聞社と特定できてしまう。週刊○○は最近休刊になったものなのであろう。この学生運動はその後、内ゲバ、武器を持っての闘争になったとき、多くの国民は見放したし、学生も怖くて簡単には近づけない存在になっていったし、学生運動闘士たちは日和見のダメな奴と一般学生を見ていたことなのだろう。この映画を見て変なことを考えていた。学生運動はその後あっという間に沈静化してしまったが、その理由は富士山の8合目、9合目から登り始める特権者もいるが、例え1合目から登り始めなくてはならないにしても、そんなに不公平でもないと思われたからではないのかなどと思った。そう、1合目でなく5合目という人もいたろうし。などと考えるきっかけにはなったのだが、当時を同時代として体験したもの以外には分かりづらい内容の話ではないかと思った。
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