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「マイ・バック・ページ」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

梅山の方は観客に対して最初から、こいつは胡散臭い奴である、という事を提示している。
研究会で、ちょっとでも突っ込まれると、
「この研究会は俺が作ったんだぞ。辞めたい奴は勝手に辞めろ!」と逆切れし、
例の事件の時も、子分たちにやらせて、自分は女子達と喫茶店で待っているし、
案の定、捕まった後も、
「俺は殺せなんて言ってない。あいつらが勝手にやっただけ」と、言い放つ。
自己顕示欲が強いだけの、とことん嫌な野郎である。

分からないのは、記者の沢田の方。
梅山がやった事件が発覚しても、「彼は思想犯です」と、まだ彼を庇う。
梅山曰く、殺された若い自衛官の事を「彼は権力に迎合していた側だったのだから、殺されても仕方がない」みたいな事をほざいていたが、
沢田は当時、被害者の事を少しでも考えた事があったのだろうか?
沢田は既に社会人で、記者でもあるのに、何故もう少し客観的に梅山を見ることができなかったのだろうか?

私はこの世代よりも後の人間なので、沢田がどうしてここまで梅山にシンパシーを感じたのか、この映画からは分からなかった。
なので、沢田が最後に流した涙の意味も、全く分からなかった。
舞台は1969年の安田講堂事件から始まる。

ジャーナリストの沢田は潜入した学生の中で感じたことを言いたくても、自分自身の立場からまったく伝わらず悩んでいた、
この年、地球の反対側では、アポロの月面着陸、ベトナム戦争が起きていた。

時間は流れ1971年、赤軍のリーダー梅山と接触し匿い語る。

葛藤や社会の息苦しさの中、彼らはどんな気持ちや思いで革命をして生きてる世の中を変革出来るの思ったのかと感じた。

ストレートに言えるなら言うけれど、立場が大きな壁になる。

学生運動が舞台の映画はいくらでもあるが、初恋、無伴奏といったものとはまた違う作品でした。
山田

山田の感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

梅山は、北朝鮮に行きたかった学生たちによる飛行機ハイジャックの動機「あしたのジョーになるんだ!!」みたいな感じだったってことかな?
見処はラストの妻夫木の泣きの演技が圧巻だったなぁ。
気持ちとしては、初期の慈善家だった頃の白木葉子がジョーに、「可哀想な人たちの為の慈善家だのなんだの言ってるけど、結局のところ自分のためにそれをしなければならないんじゃないのかい」って言われて固まってしまった時の感情に近いのかな。
自分の思ってた正義とか、よかれと思ってやっていたことが、明後日の方向だと理解したときの羞恥とやるせなさと虚無って凄いもんな。

正直妻夫木聡が上手かったから最後までみた。
べん

べんの感想・評価

3.0
週末にオールナイト上映に向かう妻夫木聡をふとした時に思い出す。山本義隆役の長塚圭史!

このレビューはネタバレを含みます

 BS日テレ 日曜映画

男泣く。真夜中のカウボーイのダスティン・ホフマンの泣くシーンがいいと忽那がいい、主人公は、旧友との思わぬ再会で涙に濡れ、エンディング。青春の蹉跌か。

石橋杏奈は、活動家の彼女。訳の分からないまま、巻き込まれていく感じがいい。

学生運動の残渣の中、運動を横目に見て、ジャーナリストとなった負い目の妻夫木と運動から弾き出され、燻る想いを過激な活動にぶつける松山。

それぞれの葛藤と決意と挫折。一世代前の映像感と聴きづらい音響が70年前後の雰囲気を出す。

泣ける時代を持つことができた彼は、幸せなのだろう。
佐藤

佐藤の感想・評価

3.0
この松山ケンイチは宗教の教祖でもやった方がいいんじゃと思った。
みつを

みつをの感想・評価

3.5
雰囲気は良かったのだけど、話が半端で思い出話的な印象でおわった。
学生は膨大な時間と無慈悲な自由の中で自分を満たそうとする。
どんな方向に向かうのかは紙一重で、途中から何をやっているのかわからなくなる。
題材もキャストも監督も主題歌も、すべてドンピシャって感じで楽しみにしてたんだけど全然ハマらなかった・・・。
恋の季節・真夏の出来事・CCR雨を見たかい・雑誌ガロ・アポロ月面到着・三島由紀夫割腹・ファイブイージーピーセス・真夜中のカウボーイ・19歳の地図etc。全共闘始め学生運動のまだまだ熱気溢れる時代、入社早々の週刊誌記者沢田(妻夫木)と革命家を目指す梅山(松山)の出会いと熱い政治の季節の中での暴走と挫折を描く。確固たる信念は持てないまま時代に押し流され危うい正義感と野望(革命成就、スクープ魂)を抱き挫折する若者2人、この時代の空気を上手く伝えている。反動としてこの後のシラケ世代よりは良くも悪しくも遥かに若者に熱い空気があった時代を懐かしむホロ苦さも伝わってきました。
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