"銃を持つ者が撃て!" "銃を持たぬ者は続け!" "銃を持つ者が撃たれたら、後に続く者が銃を取って撃つのだ!"
"逃亡兵は射殺する!" "臆病者は射殺しろ!"
by ソ連の中間管理職
"勇敢な行動や美しい犠牲の記事を。兵は勝利を確信します。彼らに希望と誇りと、戦闘意欲を与えるのです。" "範となる英雄を。"
"バイエルンの貴族 対 ラウルの山育ちの羊飼い。" "国と国の利害を超えた対決だ。階級闘争そのものだ。"
by ダニロフ
"猟場を決めるのは狼じゃない。ハンターだ。ジィ様から聞いたろ?"
"昨日251連隊の隊長からひっぺがしたずほだぜ。"
"だまされるなよ。それが幸せを築く、社会主義の現実だ。"
by 同志に歯を奪われた 軍パン狩りのクリコフ
"一人の男が高い足場の上に立ってた。彼だけは作業服ではなく。仕事の流れをあまり理解していない工員と異なり。彼はすべてを把握してた。おれは思った。いつか、ああなりたいと。悲しい、実現しない夢だ。"
by ヴァシリ
僕が10代の頃に父親と鑑賞して、初めてスナイパーを格好いいと思った作品。それ以後、鑑賞する機会は訪れなかったけど心に深く"面白かった"と刻まれていたの。
冒頭のソ連の戦争に対するモチベーションが強烈的で怖過ぎるのだよ。祖国への狂信的な思想が、人を狂わせてしまってるんだよね。兵士の命は祖国の為に払われて当然ので犠牲しかない。その考え方が悲し過ぎるのです。
そんな中で、劣勢を覆す為の希望に祭り上げられた一人の兵士がヴァシリ。
彼の華麗な活躍も勿論目を惹くのだけど。それと、彼の抱える葛藤や人間関係が魅力的な物語かもしれない。
一人の普通の若者が、英雄となったことで彼の為に払われる犠牲と。負うべき責任。その重さが、彼には重すぎたよね。
それでも決して退くことが許されない、戦争の残酷さが描かれているよね。
狙撃をする、されるの緊張感と緊迫感しかない痺れる描写。激渋エド·ハリス氏が演じるドイツ軍の敏腕スナイパー少佐との頭脳戦。静かに繰り広げられる駆け引きが激熱なのですよ。
ストーリーラインはわりとライトな感覚で観れるけど、戦争の残酷さが後からジワジワと残る作品。
1本の指に委ねられた祖国の命運
人々の希望と敵国のハンターが
一人の兵士を追い詰める
"あんたは、おれを別の人間に仕立て上げちまった。そんな重荷は背負いたくない。普通の兵士として戦いたいんだ。"
"そう作り上げられた。虚像にね。"
by ヴァシリ
"人間は変らない。新しい人類など。隣人を羨むことのない平等の社会を築こうとした。だが羨望は人の性。ほほえみ。友情。自分にないものを欲しがる。"
"才能にも差がある。愛に恵まれる者。恵まれない者。"
by ダニロフ
Cast(役者·キャラ) 4.5
Story(物語) 4
Architecture(構成) 3
Picture(画) 4
Acoustic (音) 3.5
24-11