ジャケ画像が（笑）
Amazonの商品ページがこうなってるから仕方ないんですけど、それにしてもダサい！しかもこのDVDボックスに入ってる作品全部に同じ画像使ってるし…。ちなみにジャケに映ってるフィギュアがタイトルになってる原子怪獣くんです。

あらすじ…
核戦争によって荒廃した地球。主人公父娘は核戦争に備えて万全の準備をしていたため生き残り、山奥の家で籠城していた。そこへ同じく生き残った人たちが数名やってくる。備蓄が足りなくなることから嫌がるも、やむなく共同生活が始まる。しかし和を乱す者がいて一触即発な雰囲気の中、化物が外をうろつきだし…という話。

B級の帝王ロジャーコーマン監督によるSFホラー。だいぶ前に投稿した『怪奇異星物体』のオリジナルです。原題は一緒なのに、なぜ邦題がこんなに違うのか…謎！

閉鎖された空間での人間の醜い争いや、放射能の怖さとそれによる悲哀の物語を描きたかったんだろうけど、とにかくちゃっちいし、放射能に対するトンデモな独自理論を展開するのが笑えます。この作品によると放射能は水で洗い流せるようです（笑）

外が放射能で危険な中、山奥の家の中でのイザコザがメイン。殴り合いが起きたり、二丁しかない拳銃の奪い合いだったりと一触即発な状態だけど、ギリギリで平穏を保っている危うい感じがハラハラして面白いです。人物構成も面白くて、密造酒で酔っ払ってる爺さんや、ストリッパーと性格悪いヒモ男、被爆して次第に体に変化が起こっていくおっさん等、それぞれが勝手に動くのでみんなバラバラで協力関係を築けずに崩壊していく。そんな中で襲い来る原子怪獣。

でも最終戦争後という、生きてるのは世界に自分たちだけかもしれないっていう超危機的状況なのに、全く登場人物たちに緊張感とか危機感がない。湖で遊んでる場合じゃないよ！

ちなみに原子怪獣くんはほぼ出て来ません。チラチラと画面には映るんですけど、完全にお目見えするのは最後10分くらい。着ぐるみ感バリバリなちゃっちいデザインが逆に可愛いです(^-^)それと裸女も出て来ません（笑）ツッコミどころだらけですけど、この堂々と適当なハッタリをかます感じが私的には結構好きです♫

• #ホラー映画と怖い映画

核爆発の影響を免れた男女7人グループが、放射能汚染により誕生したモンスターと遭遇してしまう。人類壊滅の危機を描いている、ディストピアSF。

異なる境遇に置かれている男女が、リーダー格となる主人公宅に集結するパターン。種の存続を危惧した主人公が、娘と青年のカップリングを推し進めるのだが、結果的に悋気と齟齬を生じさせてしまう。

見るからに悪そうな奴が、ちゃんと悪いことをしてくれる、シンプルな紋切り型の人間ドラマ。モンスターの存在を少しずつ開示していく手法に、後の同系統作品への影響力を推察することができる。女優陣の水着姿をきっちり収めているところもグッド。

脅威となるモンスターは、"モコモコ着ぐるみ"の愛らしい格好で登場。ご多分に漏れず、"モンスターにもモンスターなりの事情がある"ことが描かれており、異形の者に変身させられた人間の哀しみが伝わってくる。

コーマン先生なので、核戦争で世界が終りかけてても、誰にも危機感はないし、語るほどの話もないし、なにもないです。
怪獣映画好きな人がお勉強に見る用って感じです。

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