リッジスカイウォーカー

アイガー北壁のリッジスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

アイガー北壁(2008年製作の映画)
3.8
人はなぜ山に登るのか?
危険を制覇するという冒険心が、遺伝子に刷り込まれている人たちがいるんでしょうね。

1936年にあった実話だそうです。
この当時の装備で前人未到の山の頂上目指すなんて、なんとも聞いただけで眩暈がしてしまう。。

オーストリア人がいなかったらもしかしたら成功してたんじゃないか?って思っちゃいますね。

黒部ダムを作った話を知った時も思ったんですが、標高3000mあたりまで乗り物を走らせたり、山小屋作ってるのがそもそもすごい。


人の絶命をじっくりゆっくりと描いており、非常に息苦しくなります。

絶命の瞬間は、「あ、死んだ…」って認識できるリアル。
それだけ役者さんの魂が宿った迫真の演技を観ることができます。

凍傷になると皮膚がもう黒くなっちゃうんですね…


自然の怖さ、人間のお粗末さ、愚かさと共に、生への執着も感じられる。


登山の描写もリアルで目を見張ります。
見応えはかなりありますが、結構しんどいので、観るのは心の覚悟が必要です。