アイガー北壁の作品情報・感想・評価

「アイガー北壁」に投稿された感想・評価

無

無の感想・評価

3.5
ベルリンオリンピックの金メダル欲しさだけでアイガー北壁を目指す訳じゃない、己の命を懸けてでも山狂いになってしまうほど山に取り付かれ魅了されてしまう国を超えた男達の友情や後悔、怒りの感情。
肺が凍り付きそうなまでの全身を取り巻くような強風が渦巻く中での極寒と絶望感、役者達の凍傷で赤黒く焦げたようなリアルでしかない顔や指先に、崖と崖を飛び跳ねるようにして移動する華麗な動きは観る者の気持ちを掴むのにはほぼ完璧だった。
ある一点を除けば。

ヒロインがアダム・ドライバーとジェフリー・ラッシュを掛け合わせたようなインパクト大のビジュアルである事以外は!!

もうそれが面白すぎて開始から40分は彼女の顔を見るだけで笑ってしまい、出てない時でもその残像が強すぎて思い出し笑いばかりして笑うのをこらえるのに腹が痛くなるほどで、その間話の内容が頭に半分も入ってこず物語に気持ちを投入するのになかなか苦労してしまった…
内容は至って硬派で軽い気持ちで山に登りたいと思ってる人には特に観てほしいと思う隠れた秀作なのにヒロインのせいでぶち壊しになってしまってるのが残念でならない…
いや、本当は彼女のせいではないんだけど。
良く見れば顔が整ってて美人なのかもしれないが、アダム・ドライバーが女装してるようにしか見えない。
どう考えても女性向けの映画ではないのでヒロインのルックスをやり過ごせる熱い話が好きな男性におすすめの作品。

こういうクオリティの高い映画を観ると、俳優と名乗るのがおこがましいような棒演技しか出来ない輩だらけの邦画からは余計に遠ざかってしまう。
日本人がんばれ!
彩美

彩美の感想・評価

3.5
ここ数年で、イモトとクレイジージャーニーの影響で登山がどれほど過酷なものかを知った。

雪山遭難系の映画はいくつかあるが、
この作品の違う所は80年以上も前の話ということ。
嫌になるほど装備がお粗末なのである。
手袋はただの毛糸の手袋だし、アイガーを登るとは思えないほどの薄着だし、ロープは綱引きみたいなただの紐だし…etc
とにかく現代ものに比べ、見てるだけで数百倍寒いし痛い。

ただのハイキングじゃないんだよぉ!氷の断崖絶壁を登っていくんだよぉお!
しかも実話って。。

いつかスイスに行ってみたいな。
naokko

naokkoの感想・評価

4.8
登山というジャンルは小説、映画ともに好んで見る。その中でも、この作品には度肝を抜かれた。

超難関のアイガー北壁の初登頂を目指す登山家たちのお話。
その装備はあまりに貧弱。手作りのハーケン、ただの綱なザイル、毛糸の手袋(!)
小さな選択が積み重なって、少しずつ若者たちの行く末を狂わせていくのは見ていてずっとハラハラ。そうならないでって、、祈る気持ちで涙出ます。実話ベースだから結末は決まっているのだけど、知らずに見て欲しい。

あと注目は登山家たちを取り巻く人々。
貧弱装備で、お金もなく、麦スープだけ食べても夢を追う若者と、豪華ホテルで晩餐、ぬくぬくと登山をショーとして楽しむ人たち。その対比はあまりにも残酷。
ヒロインも、無責任にチャレンジを後押しした上に、功名心に囚われてどこか浮ついてて。
だいたい登山物では周りは成功を必死の思いで祈るように描かれるから、この他人事感は逆にリアルに感じた。

古い映画でCGもない中、ものすごい物を撮ったな。ぜひ見て欲しい!
Luna

Lunaの感想・評価

4.5
ベルリンオリンピック開催の直前、ナチスはアイガー北壁の初登頂者に金メダルを授与することを約束。登山家として既に有名なトニーとアンディは北壁については尻込みしていた。だが恋人であり幼馴染のルィージの後押しにより登攀を決意する、、、。


現地までの700キロの道のりも自転車という彼らと対象的に、アイガー北壁の麓には鉄道が走り高級ホテルからは、望遠鏡で覗き込むセレブリティの姿がある。
当時の雪山装備は貧弱で、手袋や帽子は毛糸だったり、ザイルは麻、ハーケンなどの金具も手作りのものだった。
ナチスのプロバガンダの為のチャレンジではなく、自分との闘いだとトニーの意志は力強く成功に導くように思える。

ラストは全く予想できない。実話なので調べれば出てくるが、こんな結末だったとは、あまりにもショック。

雪山登山の厳しさには、毎回、なぜ登るのかと疑問に思うが、この山の魅力は不思議と伝わる。「死の壁」と呼ばれていても、その美しさと男達のロマンを魅せる舞台的なシチュエーションも魅力の一つなんだと思う。

「ソハの地下水道」にでていたベンノフユルマン。いい役者だと思う。感動しました。
MiYA

MiYAの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

なんと壮絶な映画であることか。雪山なんて絶対いくものかと固く誓いたくなる1本。

まだまだ装備の貧弱で、ヘリコプターの救助なんてない時代の雪山クライミング。壮絶の一語に尽きます。最後に残った男もまさかあんな死に方をするとは…。これに較べりゃ「クリフハンガー」なんかファンタジー。

実話をベースにしているそうですが、さすがに恋人が近くにいたという設定は嘘だろうなぁ。
なお

なおの感想・評価

4.0
登山が趣味ではないが、結構好きなジャンルの映画。
「ソハの地下水道」に出演してたベンノ・フユルマンが主演で観たかった山岳映画。涼しげな顔立ちだが、男らしさを感じるかっこいい俳優さん。本作でも素晴らしい演技だった。
トニーの元恋人役の女優からあまり緊張感が伝わらないのが残念だった。

垂直の壁のような崖をどうやって登るの?それも3000メートルとか
!登る前から私には絶望感しかない。後半、吹雪出してから描写がリアル。80年程前の話なので、服装やロープなど、こんな格好でアイガー北壁を登るって危険すぎるし。今や、この断崖絶壁を3時間弱で登る登山家がいるらしいから凄すぎる。
よりも

よりもの感想・評価

4.2
登山映画は好きでいろいろ見ていますが、ずっと引き込まれて疲れた映画でした。
登山している本人達の行動は、予想なのでしょうか、ギャラリーが麓から望遠鏡で見ていたからなのか。
見せ物的な登山は今でも良い結果にはならないのでしょうね。
ナチス政権下のドイツ。前人未到のアルプスの難所アイガーの北壁への初登頂に挑んだクライマーたちの実話を基に描かれる。当時の最低限の装備での過酷な登頂の様子が映されるが、それは同時にショーでもあった。山の対面にある豪華ホテルからナチや資産家がクライマーたちの死の劇場を双眼鏡で鑑賞していた。

冬の遭難物は何本か観ていますが『アイガー北壁』ほど絶望感を強く感じた映画はありません。映画化されるほどの実話なので、展開が結構キツイんです。俳優さんたちの演技も素晴らしいので、映画の中に入り込んで同じ恐怖を感じることができますよ。


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フィルマガ連載記事です。
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暑い方がマシ!?観ているだけで凍える…寒くてコワい映画10選 | FILMAGA(フィルマガ) https://filmaga.filmarks.com/articles/2164

このレビューはネタバレを含みます

1936年ベルリン・オリンピック開幕直前、ナチスはドイツ国家の優位性を誇示するため、アイガー北壁への登頂に成功した者にオリンピック金メダル授与を約束。トニーとアンディは垂直に切り立ったアイガー北壁登攀を開始するが、後発のオーストリア人隊員の負傷や急な悪天候に見舞われ、想像を絶する過酷な状況に。雪焼けや凍傷、山壁に擦られてできた腕の内側の傷など非常にリアル。救助する側も含め、最悪の状況を想定しなかったために最悪の事態が招かれる。見物人が登攀を見物でき、ぶら下がったままの遺体まで見られた当時の状況に驚いた。
おりこ

おりこの感想・評価

4.7
山岳映画の中でも悲惨度が高いのでオススメ。あと本当にもう少しなのに、ってところがミソ。
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