ちぇは

アイガー北壁のちぇはのネタバレレビュー・内容・結末

アイガー北壁(2008年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

幼少期に観て衝撃を受けたことを思い出し再度鑑賞。
実話であり、決して感動したり楽しい映画ではないが、非常に心に残る名作だと改めて思った。

挑戦者と野次馬、極寒の山で凍えるシーンからの暖炉の燃えるシーンへの切り替えなど、うまく表現できないが、ゾワっとさせてくるシーンが盛りだくさん。

各々のキャラクターも立っており、特にドイツらしく誇り高いトニーと、無邪気で愚直なアンディの絆が熱く、その分後半の衝撃は本当に大きい。ヒンターシュトイサー・トラバース(と後に名付けられた)シーンやザイルの長さなど伏線も多く、小さな悲劇が最大の悲劇を生んでいく展開は本当に心が抉られる。

ラストシーンはあまりにも有名。
無念という言葉では言い表せない。苦しかった。
救助を手伝ってくれたおじさんたちは、悪い人たちではないのだろうが、考えが足りなさ過ぎである。イライラと、無念と、衝撃と、こんな気持ちになる映画はなかなかないと思う。
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