烏丸ルナ

アイガー北壁の烏丸ルナのレビュー・感想・評価

アイガー北壁(2008年製作の映画)
4.2
絶望感では登山映画の中でも最上位かも。何が恐ろしいってこれが実話なこと…………。時代背景も相まって、現代ですら災難感と言われてるアイガー北壁をこんな装備で登っていたのか……と口を噤んでしまいます。何より、こんな恐ろしいところに自分の出世のために恋人を送りこむ女と世間よ……。
アイガー北壁ケーキが出てきて笑ってるうちはまだ幸せだった。
映像も、温かな部屋で観ているにも関わらず寒々しく感じるほどの、まさに「凍てつく」という表現が合うほどの雪山の描き方がまた絶望感を煽る。自分だったらきっと一時間も耐えられないと思ってしまいます。
気軽に観るとかなり精神を削られるので、実話を知ってから観るかどうか決めた方がいいかも。「アイガー北壁 トニー・クルツ」ですぐに検索出来ます。
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