Luna

アイガー北壁のLunaのレビュー・感想・評価

アイガー北壁(2008年製作の映画)
4.5
ベルリンオリンピック開催の直前、ナチスはアイガー北壁の初登頂者に金メダルを授与することを約束。登山家として既に有名なトニーとアンディは北壁については尻込みしていた。だが恋人であり幼馴染のルィージの後押しにより登攀を決意する、、、。


現地までの700キロの道のりも自転車という彼らと対象的に、アイガー北壁の麓には鉄道が走り高級ホテルからは、望遠鏡で覗き込むセレブリティの姿がある。
当時の雪山装備は貧弱で、手袋や帽子は毛糸だったり、ザイルは麻、ハーケンなどの金具も手作りのものだった。
ナチスのプロバガンダの為のチャレンジではなく、自分との闘いだとトニーの意志は力強く成功に導くように思える。

ラストは全く予想できない。実話なので調べれば出てくるが、こんな結末だったとは、あまりにもショック。

雪山登山の厳しさには、毎回、なぜ登るのかと疑問に思うが、この山の魅力は不思議と伝わる。「死の壁」と呼ばれていても、その美しさと男達のロマンを魅せる舞台的なシチュエーションも魅力の一つなんだと思う。

「ソハの地下水道」にでていたベンノフユルマン。いい役者だと思う。感動しました。
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