ヒロ

ウイラードのヒロのレビュー・感想・評価

ウイラード(1971年製作の映画)
3.5
ネズミを題材にしたホラー映画です。
タイトルのウイラードと言うのは主人公の名前で、この作品だとお粗末な考え方のせいで身を滅ぼす27歳男性を描いています。

裕福な家庭に生まれたウイラードでしたが、父親が亡くなってからは会社を乗っ取られ母親まで亡くし、借金がかさんだことで家まで失いそうになります。唯一の友達はネズミのソクラテスとベン。気を許せるのはネズミだけ。ネズミを使って悪行を働くようになり・・・。

このウイラードが大人になりきれていないので、あんたそりゃ怒られるよ、そりゃ自業自得だよ、と同情が出来なかったし、色々と突っ込みどころもありましたけど、こんな昔の映画でもなかなか良かったです。

水野晴郎さんの水曜ロードショーで放映されていて何回か見た記憶があります。かなり昔の映画なので、全然ショッキングな作品ではないんですが、子供の時は非常に怖かったですね。ネズミですから、どんどん増えていく訳ですよ。気がついたらウジャウジャとネズミがまさに恐怖!

ネズミが人間を襲いまくる記憶があったんですが、殆どそのシーンはなかったですね。随所にベンのアップが映るんですけど、これが上手く編集されていて、怒ってるとか憎んでいるとか目の表情がすごくいいんですよ。きっと自分の中での想像が膨らんで勝手に妄想してホラー映画に仕上げていったんでしょうね。

この作品の後に実は2作目があって、タイトルはベンと言います。この1作目に登場したベンを主人公にした作品になってます。昔見た記憶が朧気で殆ど忘れていますが。ネズミが苦手じゃない方は見てみて下さい。
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