「黒沢清おもしろ映像集1999」。
武田真治が透けたり透けなかったり透けてるのか透けてないのか微妙なくらいの濃度になったりするだけでキャッキャするくらい楽しくなってしまう映画赤ちゃんのための映画かもしれない。話が分からなくても画面で何が起こってるかだけで楽しめるので、シネフィルのお母さんがシネフィルの赤ちゃんにスマホで見せる用とかに。
DVD特典映像の監督インタビューより。
「(ラストの海でカップルが抱き合うあまりにメロドラマ的お決まりシーンについて) いくつかの部分でジャンル的必然性に決着をつけていく必要がある、それがああるから90分とか100分とかになる、染み付いてるっていうか」
「『現実』として撮られた映像を再度フィクション化する作業。そこで一旦は消えた『ジャンル』が再度立ち現れてくる。それを90分か100分にしていく」