ゆみな

ネイキッドのゆみなのレビュー・感想・評価

ネイキッド(1993年製作の映画)
3.2
これ感想書きづらいですよね。

主人公ジョニー(デヴィッド・シューリス)が、とにかくダメ男なんですよね。レイプまがいのセックスをして、逃げるように町を出て、昔の恋人ルイーズに会いに行く。ルイーズに会いに行ったはずなのに、彼女の同居人ソフィーとすぐさまセックスをして、恋人のような関係を求められて逃げていく。夜の町を彷徨いながら、それでも誰かと関わりたくて話をすれば、彼の口から出てくるのは終末論などの暗い話ばかり。

これ、たいした脚本もない…って話をチラッと目にして、それであれだけ捲し立てるように会話をしてるんだったら、デヴィッド・シューリスとんでもない役者だな…!って思いました。

ジョニーみたいにめんどくさい男に惹かれる気持ちも分かるんですよ。女って振り回されるの好きだよね。ルイーズなんて可哀想だな。弱った彼を甲斐甲斐しく世話して心が通じたと思えば、彼はそれをすり抜けるかのように逃げていく。
ラストシーン…確かに凄く記憶に残りましたけど、彼は一生根無し草のようにそこやあそこを彷徨い歩くんだろうな…って考えたらちょっと切なかったですね。

この映画、カンヌ国際映画祭の監督賞と男優賞を獲ってます。若いユエン・ブレムナーも拝めたので満足ですね。
ゆみな

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