Tomoo22

迷宮物語のTomoo22のレビュー・感想・評価

迷宮物語(1987年製作の映画)
5.0
3作品ともに絶妙なホラー。

1番興味深かったのは最初の作品のラビリンスラビリンス。見せ方が立体的で3D映画を見てるような
絵の描き方も一辺倒ではなくて、主人公の少女と少女の母(母なのかも疑問)でさえも毛色が違う。描き方だけでも色んな要素が混在してるので、観てる側はずっと違和感と不安感(人物の話し方も独特で素敵だった)。その演出が話の内容とマッチして夢の中に迷い込んでるような、、
ただ夢の話って、とりとめのないし、話の内容としては面白くはない。
やってみたい演出をたくさん詰め込んだ挑戦的な魅力の詰まった作品だった。

2作品目のデスレースの話は、顔面がアメコミ風でマネキンみたい。自分の身体が壊れるまで走り続ける姿はずっと痛々しいし、レース関係者がずっと険しい真剣な表情で話が進んでいくので、一見面白い顔にも見えなくはないシーンでもずっと怖い。

3作品目は第三者にちゃんと説明できるストーリー。
皮肉が効いてて面白かった。

どれもアニメーションにしか出来ない事を表現していてカッコよかった。
これを作るのに一体どれだけの時間を費やしたのか考えると、それもまた怖い。
Tomoo22

Tomoo22