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砂の女のwayfarerのレビュー・感想・評価

砂の女(1964年製作の映画)
3.5
安部公房原作の「砂の女」を見ました。

砂丘を訪れた男が部落の住人に騙され、砂丘に掘られた深く大きな穴に閉じ込められます。穴の底には女が住む小屋があり、男はその女と夫婦となって、来る日も来る日も降り注ぐ砂を穴から掻き出す不毛な作業に従事することを強制される・・。そんな原作の不条理な世界を、ほぼ忠実に映像化した作品です。

砂と汗にまみれた岸田今日子がとてもエロティックで良かったです。

追記;
ちなみに私がこの原作を初めて読んだのは、高校受験の国語の模試の長文問題です。砂丘に穴が沢山あるとか、この不条理な作品世界の冒頭部分だけ読まされても何が何だか分からなくて、頭が混乱したのを覚えています。この原作の文学的な価値は高いと思うものの、国語の長文問題としては無理があるだろうと思います😅

https://wayfarer2.hatenadiary.jp/entry/2021/01/11/184600
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