2022/4/8 ＠ シネマヴェーラ
日本の映画音楽家Ⅰ 武満徹
念願の鑑賞。
10代の頃に原作を読んだ時は、村人とグルになって恐ろしい女だと思い、男も女に溺れてこの生活を選んだように思っていたけど、映画を観ると全然印象が違った。
女もまたこの村の道具にされる被害者なんだよな。
男をそそのかしたのは確かに悪いけれど、ひとりぼっちで毎日砂をかき出す重労働をして孤独に耐え、男が現れてようやく救われる。本来は生き方を自由に選択してもいいことなのに、この生活を仕方ないことだと思っている。
男が絶望の中に生きる目的を見つけようとするのは生きる上での強さに感じた。
砂の世界を描くのはDUNEよりもこっちが先。
