菩薩

ブラザー・フロム・アナザー・プラネットの菩薩のレビュー・感想・評価

4.0
そういやサン・ラーって『ブラザー・フロム・アナザー・プラネット』じゃんなんて事を思ってみたら案の定似ている作品に名を連ねていたが、結果としてほぼ『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』であった、ただしこちらにはサン・ラーが出て来ない。N.Y.ハーレム125番街に不時着した黒人そっくりの風貌をした宇宙人、彼は「ブラザー」と呼ばれる様になり、この地に溶け込みそして「修復」する為に様々な事を学び、奮闘を始める。実は逃亡奴隷である彼を追うヘンテコ奴隷ハンターをジョン・セイルズ自身が演じているが、彼等は後にウィル・スミスとトミーリー・ジョーンズへと姿を変える事になる。ハーレムの住民を麻薬をもって支配する憎き白人支配者を成敗つかまつるブラザー、そんな彼の元にハンター達の魔の手が迫るが、彼と同じ様にこの地に逃れて来た者達の連携が光る。他人種との融和、HATEでなくLOVEの重要性、チープと言えばチープな作りであるが、アイデアひとつで予算など軽々飛び越えられるその証明として若き映画制作者諸君には参考資料的にご覧頂きたい。眼球をぽいっと外し監視カメラにするブラザー、花粉症にお困りの貴方が求める物がここにはきっとある。
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