このレビューはネタバレを含みます
スカーレットの一生
オチは失って気付く系
主人公であるスカーレットは美しく可愛らしく、けれどもワガママで悪女と言っても過言ではないでしょう。ただ観ていると作中の男性達と同じようにワガママさに呆れ果てることはあれども、自分の気持ちに正直で今を生きる強さを持ち合わせている彼女を嫌いになれません。打って変わってメラニーは聖女とも言うべき優しい女性。さしものスカーレット、その旦那であるバトラーも彼女のことを強く慕っていました。
終盤は怒涛の鬱展開。スカーレットの娘が父親と同様の死を迎え、身体の弱かったメラニーも二人目を出産すると同時に亡くなり、バトラーもスカーレットの元を霧の濃い街を抜け故郷へ立ち去ります。スカーレットも故郷であるタラへ…
スカーレットとバトラーはすれ違い続けていました。彼女はメラニーの旦那であるアシュレイを愛していたかもしれませんが、二人目の子供を授かる前後辺りから言葉ではキツく当たっていても表情はまさしく愛に溢れていました。バトラーが気付ければとも思いますが、今までの振る舞いを考えれば仕方ない。もとい後半は子煩悩で丸くなったバトラーにとって不憫な展開が続くので同情してしまいました。
昔の映画なので長く文化的な違いも多々ありますが面白い映画です。あと召使いの女性が良いキャラクターをしていました。
ラストのタラタラ連呼に少し笑う