【名作であるわけ】
(18年前に書いたレビューです。)
言わずと知れた映画史上に残る名作(1939年制作)であるが、私はニュープリントで上映された今回が初鑑賞。4時間近くかかる大作だが、全然飽きずに見ることができた。
最初に映像が出ないまま音楽が流れるのは、オペラの序曲を意識したものだろう。
南北戦争時代の風俗や、戦争の経過も、それなりにリアル。
私はヴィヴィアン・リーという女優はあまり好きではないのだが、この作品に関しては適役だと思う。つまり、あまり典型的な美人でない方がこの作品のヒロインには合っているのだ。
もう一人のヒロインであるオリヴィア・デ・ハヴィランドが良妻賢母的でおとなしめな美人であるから、それと対蹠的な女優が選ばれるのに納得がいった。ヒーローであるレット・バトラー(クラーク・ゲーブル)との愛憎なども、典型的ではあるけれど、やっぱり説得的。