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ジーパーズ・クリーパーズのRのネタバレレビュー・内容・結末

ジーパーズ・クリーパーズ(2001年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

自宅で友人1人と。

2001年のモンスター映画。

監督は「パウダー」のヴィクター・サルヴァ。

話は春休みに実家に帰省するために車で田舎道を走る大学生のトリッシュ(ジーナ・フィリップス「チェインド」)と弟のダリー(ジャスティン・ロング「コンビニウォーズ バイトJKとミニナチ軍団」)。道中、不審な人物が教会の側で「何か」を排水溝のパイプに捨てているのを発見したことから姉弟は恐怖の体験をすることになるというもの。

元々、その存在は知っていた(2作目のある有名なシーン関連)ものの、その存在をすっかり忘れていたまま、時が過ぎたある時、映画秘宝でDVD紹介ページで今作のシリーズが取り上げられていて、あぁ、あったなーと思いつつ、そう言えば観てなかったなと思い、レンタル三本無料の際に幸運にも2作ともあったので、今回鑑賞しました。

製作総指揮がなんと、あの「ゴッドファーザー」シリーズや地獄の黙示録」の監督であるフランシス・フォード・コッポラということで、おいおい、マジかよ!!

正確には彼の映画会社である「アメリカン・ゾエトロープ」が製作したらしいが、コーマン門下生らしいコッポラがトチ狂って笑、生み出したのが本作なわけか!!

なんつーか、かなり他のモンスターホラーとは毛色が違うような作品だ。

冒頭からトリッシュとダリーの何気ない会話シーンから入る。

しかも、結構長い。

また「激突!」オマージュとされる謎の男とのカーチェイスがあったり、途中からオカルト要素があったりとかなり変則的な演出が突然入るので戸惑う。

けど、上述の排水溝パイプの下りから、一気にモンスターホラーの渓流に入る!!

ダニーが排水溝に落っこちて、欠損した死体で埋め尽くされた部屋を垣間見る下りはゾッとしたし、ここで前半の何気ない会話部分での都市伝説の下りが生きる展開は上手いなと思った。

けど、今作における肝心のモンスター?ここでは「クリーパー」と呼ぶけど、あいつは結局何なんですかね??

知恵袋によるとどうやら神の怒りに触れた元は人間ということをコッポラ自身が語ってるようだけど、とにかくわけわからん!!

一見すると人間のようなんだけど、全貌が明らかになる中盤ではフォルムや顔立ちこそ人間に近いんだけど、羽は生えるわ、不死身だわ、威嚇するとエラ逆立つわ、何が何やら…!!

知能は人間レベルでありそうなことは死体の縫い合わせ跡や死体処理の下りからもわかるんだけど、人語は話せないんかいっ!

ただ、不死身の理由づけとして人体を食うことで永続的に生きられるっていう設定づけはアリだなと思った。

警官の首を捥いで、舌を抜き取って食うシーンも悍ましかったし。

話的にはクリーパーの設定に負けず劣らず、後半の展開がぶっ飛んでたのも印象深い。

唐突に登場する預言者おばさん、レストランの籠城戦かと思いきや、まさかの警察署内でのクリーパー対多すぎるにも程がある警官との銃撃戦(しかも、ほとんど生き残る笑笑!!)、そして終盤でのトリッシュとクリーパーとの無意味なやりとり(結局、連れてくんかーい!!)などなど。

良い意味でも悪い意味でも先の展開が読めないツッコミどころ満載な展開の連続に辟易してしまった!!

でも、それら全てを吹っ飛ばすほどのダニーの結末にやはり今作がモンスターホラーであることを思い知らされる!!

なかなか、トリッキーなモンスター映画だったけど、記憶には残る作品だった!

2作目はまた今作と違った色の作品らしいので、楽しみだ!!
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