か

雨に唄えばのかのレビュー・感想・評価

雨に唄えば(1952年製作の映画)
4.4
ララランドのルーツを辿る会

第1弾は
67年前の超名作

ミュージカル映画を語る上では
絶対に欠かせない化け物映画が
アマゾンプライムに登場したので
満を持しての鑑賞です。

この映画を知ったきっかけは
僕が最も大好きな映画ララランド

監督のチャゼル監督は
この時代の古き良き映画を
見尽くし、影響を受けに受けまくって
ララランドを作ったと
特典映像の中でも語っています。

それがどんなもんかと
期待して見てみたら
笑ってしまうくらい
影響されにされまくってました笑

壮大な映画セットにキャシーを
招いてタップダンスのシーンは
最初のステップで
ララランドの"A Lovely Night"
だと気付きました。
(逆ですけど笑)

時代の流れに乗り
トーキー映画に初挑戦した
試写会の映画館は
セブが初めてミアとデートを
約束した劇場リアルトを
彷彿とさせました。

新作トーキーの構想シーンでも
舞台の中で踊る作りそのものが
ララランドでいう"Epilogue"

これ以外にもありとあらゆる細かい
演出にオマージュが。
(なんどもいうけど逆)

個人的にララランドは
11回見ましたし
チャゼル監督が古い映画が
大好きでオマージュ入れまくり
という話も知ってましたが
ララランドのラの字も
楽しめていなかったんじゃないか
という気分にさせられました。

古きミュージカルに
影響を受けてララランドを
作ったというよりは、
数多くの映画の要素を入れまくり
現代風ミュージカル映画に
まとめ上げたのがララランドなんですね。

宇宙映画でいう
スタンリーキューブリックの
2001年宇宙の旅を
現代アレンジした
クリストファーノーランの
インターステラーみたいなもんです。

普通は逆の順序だと思いますが
生まれた時代的に仕方ないので
ララランドのオマージュ元映画を
遡る会をやりたいと思います。

さて、やっと本作に関してですが
ララランドという色眼鏡抜きにしても
非常に楽しめました。
ダンスや歌を楽しめるだけでなく
脚本自体も素晴らしくて
そうきたか!というオチが最高です。

個人的に好きなキャラクターは
コスモブラウンと社長です。
自分もあの2人と一緒に
働きたいなと思う名コンビ?でした。

とても長いレビューになりましたが
ララランドが好きな人も
まだ見てない人も是非
この映画をセットで
楽しんでみてください。
自信を持ってお勧めします。
か