DUMMY

雨に唄えばのDUMMYのレビュー・感想・評価

雨に唄えば(1952年製作の映画)
2.9
普及の名作、王道を行くかと思えば結構変化球のシーンがあった。
ミュージカル映画らしいといえばそうなのかもしれないけど、衣装を紹介するシーンとか、現代ブロードウェイの空想シーンとか、めちゃくちゃ唐突で現代アート的。
大きな尾ひれのような飾りが付いた真っ白なドレスが風を舞うシーンとか、すごい前衛的だな〜と……

また、歌とダンスのシーンからは、やはり役者は身体と声が資本であるということがひしひしと伝わってくる。

この映画のすごいところは、役者陣の圧倒的なマンパワーがあるところと、この時代にして現代に引けを取らない豪華なセット、舞台装置、演出がすべて取り揃っているところ。

ストーリーは正直共感できるところ少なかったかも。(リーナのことはちょっと可哀想だと思ったし、ドンとキャシーが唐突に恋に落ち合うスピード感はまさにハリウッド的という感じで気持ちに折り合いがつかなかった)

ただ、元祖ミュージカル映画のパワーを存分に感じられる映画であると思うので、ミュージカル映画が好きな人は一度は観ておくべき。
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