時は共和制ローマ、奴隷剣闘士のスパルタクスは恋した奴隷ヴェリニアが売られていく場面を目撃して激怒し、養成所で反乱を起こすが・・・
『2001年宇宙の旅』『時計仕掛けのオレンジ』のスタンリーキューブリック監督の出世作!
ローマの第三次奴隷戦争こと”スパルタクスの反乱”を題材とした歴史スペクタクル超大作!
「あれ?本当にキューブリック?」
これが最初に思った正直な感想。今まで観た数本の監督作は前衛的というか芸術的というか、尖ったセンスが目立った作品が多かったため今作があまりにも優等生な映画で驚いた。監督名を隠されて見せられたら自分は気づかなかっただろう。
それは主演兼製作総指揮のカークダグラスと揉めただの「才能のあるクソ」と呼ばれただのなんだので思うとおりに出来なかったのが原因らしい。そのためキューブリック自身は今作をあまり評価していないようだが自分は普通に楽しめた。
Fight For Liberty !!
な作りがやっぱり燃える。自由のために戦う奴隷達。同じ剣闘士の映画『グラディエイター』よりも抑圧と自由に対する意識が強い。
そこに友情や恋愛のエッセンスを混ぜ込んでエネルギッシュに進んでいくので三時間の長さもあっという間だ!
古い映画なのでアクションもスローに感じるし血の演出もちょっとダサク感じる。しかし後半での超大人数集合シーンは圧巻だ!
主演のカークダグラスは始めまして。
なんかマイケルダグラスに似てるなぁと思ってたらなんとこの人の息子だったのか!!俳優の息子は俳優ってよくあるね!
あとはヒロインの女性が美人だったので奴隷にはもったいないと思った。いや僕の奴隷になってくださ(ry
そして『情婦』のオデブ弁護士も出てた!!ほっこり!!
初期キューブリックの出世作、彼の持ち味はあまり感じられないものの、普通の歴史大作として今でも楽しめる作品となっていることは間違いなし!
キューブリックのファン、ローマ時代の映画が観たい人、そして自由のために戦う男達の物語を観たい方にはオススメの作品。