Panierz

積木の箱のPanierzのレビュー・感想・評価

積木の箱(1968年製作の映画)
5.0
始めから終わりまでずっと面白い。青年期における肉体と精神の乖離、前のめりになる性的生活とフェティシズムへの目覚め。狂信的ともいえる誇張表現により、人間の原理的なものを描くことをステートメントとしてた増村保造のひとつの成功例だといえると思う。慎みによる情緒などいらない。映画における15歳の青年はみなパンティとブラジャーの匂いを嗅げ。ある種の通過儀礼に対する不安も燃え盛るサクリファイスのごとく曝け出せばいい。日本的美学に反する傑作。
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