このレビューはネタバレを含みます
スコアには反映されない良さがあります。
会社の社長のオススメでした。
序盤からずっと手紙の差出人が気になってました。
やはりそこがキーだと思うし、柄本明のセリフである『中年のオヤジに女房をいいようにヤラれて悔しかったんだ。』『手紙なんて初めからなかったんだ。』は真実だと感じた。
愛して信じていると裏切られた時、殺してしまいたくなるほど悔しいと思う気持ちは分かる気がします。
多分そんな自分が嫌になった人の像を描いているんじゃないかと思う。
少し気がおかしくなり、人に冷たくなるのも自分を嫌になってしまったからであり、いざそんな自分を愛してくれる人に接するのも怖かったのではないでしょうか。
憶測ですが、愛してくれた人の痛い過去やお腹にいた自分のではない子供が、正常な時はマイナスに働くかもしれませんが、主人公にとっては、むしろ希望になったのではないでしょうか。
まだ26歳の僕には分からなかった、いいところ、悪いところが何十年後かに、発見出来そうな映画でした。