WillowMarrais

薔薇の葬列のWillowMarraisのレビュー・感想・評価

薔薇の葬列(1969年製作の映画)
4.7
やっとこさ見ることができた。
実験映像の方はみたことあったが
劇映画でもその癖をうまいこと(?)織り混ぜている。

大島渚、吉田喜重や勅使河原宏への敬意はよく感じられたり、同時代の寺山修司に通ずるオイディプスコンプレックスのテーマ。
ゲイ映画としてはどのくらい先駆的なのかはわからないが、当時の新宿の感じが少しだけ伝わってきた。
ピーターが中々いい。

実験映像(映画)を撮ることが若者のアングラなモードだったのかは不明だが、ああやって仲間でフィルムをいじって作ってるシーンはよかった。今はデジタルだし。

薔薇の葬列を回収してくるあたりや淀川長治を噛ませてきたり、今でいうメタ構造になってたり本当色々と天邪鬼やけど、こういうエネルギーの発散みたいな映画はすごく好き。
また見たい。


たぶんフィルム上映。
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