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二十日鼠と人間のtulpenのネタバレレビュー・内容・結末

二十日鼠と人間(1992年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

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同じ劇団にいたゲイリー・シニーズとマルコヴィッチ。2人の息はぴったり、どちらの演技もやり過ぎず淡々と物語は進むのにグイグイと引き込まれていく。

スタインベックの原作も素晴らしいがそれをそのまま再現しているかのようだ。
小柄で頭のいいジョージ(ゲイリー・シニーズ)と、巨漢で知恵遅れのレニーは、農場を渡り歩きく日雇い労働者。ジョージはいつもレニーを優しく庇い守って暮らしている。
何が凄いってレニーを演じるマルコビッチだ。
図体はデカイが、心は優しく怯えた男の子。小さくて柔らかいものが好きなのだけど加減がわからずに可愛がってるネズミも殺してしまう…。

ここからはネタばれに近いです。

あのラストシーンは何度思い出しても泣きたくなる。
後に『セブン』でプラピもこの時と同じようなシーン(同じようだが全然違うけどねw)を演じるけど、瞳の中から哀しさが漂うゲイリー・シニーズには勝てなかった。
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