かな

マイ・マザーのかなのネタバレレビュー・内容・結末

マイ・マザー(2009年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ドラン監督のデビュー作。
19歳にして脚本、主演、監督すべてこなしたなんて信じられない。
彼の実体験に基づいているらしくそのリアリティーは抜群だった。後の「Mommy」にも通ずる部分があったように感じる。
甘美的なのに、どこかずっと暗く苦しい世界観。好き嫌い分かれる気がするけど、私はやっぱりこの監督独特の感性と世界観が好き!

思春期の子と親の衝突は何らおかしなことではないけれど、複雑な環境が背景にあるからその衝突がエスカレートしてしまっているように見えた。
愛情の定義の難しさ、その揺らぎやすさとか考えさせられる部分はあったけれど、それでもあの二人の間には確かな愛があったと思う。
あのラストには、見ている側も救われた気分だった。
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