驚いたのが会話が
私と母の会話を聞いているようだった。
だからこそ感情移入がしやすかった。
ちなみにこの会話は数年間続いている。
決して「思春期」の作品ではない。
小さい頃は友達のように仲の良かったはずの母と
本当は家族の形成が上手くいっていなかった。
大人になり成長していくにつれてその腹いせか、
愛と共に生まれる憎しみとなる。。
ユベールの「母を傷付けるものは許さないけれど母よりも愛している人は沢山いる」この言葉。とてつもなく共感した。母の味方でいるけれどそれは母が好きな理由にならない。いつから嫌いになったのかいつから嫌な部分が目に映るようになったのか。きっと親子共に近過ぎる存在に自分の表現出来ないもどかしさや今からでは埋められない穴。を抱いている。それはは最大の愛のようで最大の癌。
「思春期」「皆が通る道」では済まされない作品。母を嫌いな自分を認められなくなった時、矛先が自分に向いてしまったことに気付いた時それはただの思春期ではない。重なりたいのにもう重なることの出来ない家族の愛情。
もどかしい難しい部分を追求していた。