まめもやし

デジャヴのまめもやしのネタバレレビュー・内容・結末

デジャヴ(2006年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

設定はかなりあり得ない。自分はどんな設定でも映画で非現実的な設定を楽しむこともあるから気にはならない。この設定というのも完璧ではないのが面白い。4日前と6時間前の映像をリアルタイムであらゆる角度でみることができる、そんなすばらしい技術をもっていても映像は戻せないため事件の捜査にはキレのいい人間が必要なのだ。

過去の犯人とのカーチェイスのシーンは斬新で気に入っている。同じ場所にいるが相手は過去でありその行方を追う。あり得ない設定だからこそで何とも面白い。

デジャヴというタイトルも映画とあまり関係なくも感じるが、それぞれの人の行動、言葉を注意深く見ていればこのタイトルはピッタリと思う。またこれは映画の中ではなく観ている側の人間のデジャヴ、つまり既視感であるようにも感じた。そのデジャヴを感じさせるための伏線の張りが秀逸だった。自分が初めに観たときは伏線を早とちりして違う展開を予想していた。それも見事にはずれ今後の展開が予測できなくかなり見入っていた。

タイムパラドックスを扱う映画はよくある。その度にあれが矛盾しているとかおかしいとか言うは勝手だ(そもそも完全に辻褄合わせるのは無理だと思う)が、そんな題材の映画のなかでも素晴らしいものだった。
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