フランケンシュタマチ

裏窓のフランケンシュタマチのレビュー・感想・評価

裏窓(1954年製作の映画)
4.8
「見る」(覗く)ということの変態性と優越性を恥ずかしげもなく描いている作品。
終盤、グレース・ケリーの行動にハラハラドキドキするジェームズ・スチュワートの姿は、我々観客そのものだ。
そしてその立場が逆転した時、並のホラー映画では味わえない恐怖に晒される…
映画が明確に「牙を向いた」瞬間を目撃。鳥肌。
とはいえシリアス一辺倒ではなく、作品自体は軽妙洒脱で、オチも粋。
ヒッチコックのユーモアとサスペンスパワーが炸裂した名作。