フランケンシュタマチさんの映画レビュー・感想・評価

フランケンシュタマチ

フランケンシュタマチ

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カンウォンドの恋(1998年製作の映画)

4.7

第二部が最高に良い。
ミドルエイジ・クライシス〜〜〜

ペンギンズ FROM マダガスカル ザ・ムービー(2014年製作の映画)

4.8

『ペンギンズ』はそもそも
ペンギン=キュートで、か弱い
という公式を破壊するシリーズではありましたが、本作のルッキズムへのド直球なカウンターは非常に清々しかったです。

思い返してみれば『マダガスカル
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サンクスギビング(2023年製作の映画)

3.8

冒頭の地獄絵図が最高。
同監督作の『グリーンインフェルノ』を、テーマ性、ゴア描写どちらの面でもこのわずか10分程度で超えていたと思う。

90~ゼロ年代を想起させるストーリー展開と悪趣味殺人の連続にノ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.9

IMAXで二回鑑賞!
アスペクト比の変移がストレスに感じてしまうタイプなので、グランドシネマサンシャインの最大スクリーンよりも、通常スクリーンの方が好み。

冒頭とサンドワーム、ハルコンネン領、採掘機
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.9

かなり序盤で主人公に違和感を抱かせつつも、真相解明まで2時間持たす脚本・編集が巧い!
あとやっぱりクリス・パインは作品選びが良いなぁ。

競走・勝利の戦いに駆り出される男性も被害者として描いてるかと思
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バッドランド・ハンターズ(2024年製作の映画)

4.5

ディストピア系作品で100回見た展開と設定を、スピーディーなテンポとハイクオリティなアクション、マ・ドンソク力(ぢから)でねじ伏せていくのが爽快!!!

レック2(2009年製作の映画)

4.1

トータルでは一作目の方が好きだけど、自殺シーン、アンヘラ登場以降の高揚感は捨てがたい!

エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

3.7

『ハロウィン』新三部作ほど手放しで絶賛出来ませんが、『ヴァチカンのエクソシスト』『死霊館ユニバース』等エンタメ路線のエクソシズム映画が豊作の中、初代に原点回帰しているのは評価したい。

ジャンプスケア
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.0

ドラッグとネット拡散でどんどん壊れていく若者がテーマかと思いきや、主人公のパーソナルな心の問題が主軸となっていくのに拍子抜けしつつも、
過ちの清算の為の利他的な行動が、何より自身が再び孤独になるのを恐
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.9

サリーの存在が非常に生々しく、末路も良い!
彼も主人公らと同じく孤独で同情的ではありますが、きもい奴はきもい、無理な奴は無理。
「本当のあなたより自分の気持ちの方が重要」
これをはっきりと言い切ったの
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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.7

来たる破滅的な何かに対するシミュレーション・ムービーとして結構引き込まれました。
イーサン・ホークのベストアクト!

ジャンルあるあるの人間不信要素もストレスになるどころか効果抜群だし(ジュリア・ロバ
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ミッドナイト・ファミリー(2019年製作の映画)

4.3

劇映画のフォーマットをドキュメンタリーに持ち込み、対象者のリアルな声と社会の実状をテロップや解説を用いずに映像的に語るという神業を達成していて凄い…
ただ、狙いすぎなショットが多くて違和感は拭えない。
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THE KILLER/暗殺者(2022年製作の映画)

3.7

定期的に観たくなるジャンル。
アクションシーンに余計なスローモーションを付けている点と、擬似ワンカット特有の不自然さは気になりつつも、ブルース・カーンとのタイマンになるとカット割りにキレが出て安心。
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誰も助けてくれない(2023年製作の映画)

3.7

前評判通り宇宙人とのバトルをかなりガッツリ描いていて素晴らしかった!
訳も分からず襲撃されても前のめりに反撃していく主人公がかっこいい!

ジャンル映画の定型的な「自身が抱える問題解決の為の通過儀礼と
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悪の法則(2013年製作の映画)

4.3

リドリー・スコットと『ノーカントリー』原作者コーマック・マッカーシーらしい、運命的・システム的不条理を描いた傑作暴力映画。

終始警告的・忠告的な会話劇が続き、気がついたら後戻りの出来ない場所に踏み入
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.8

「舐めてた相手が実は〜」系映画にまだ引き出しがあったのかと感動。
このジャンルでハードボイルドは難しいと思ってたけれどまさかのダークホース。

何か特異なアクション演出があるわけではないですが、ひたす
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白石晃士の決して送ってこないで下さい(2023年製作の映画)

3.8

『コワすぎ!』の熱気が冷めぬ中、こんなにも暴力的な人間ドラマをぶつけてくるとは思わないじゃん!「厭さ」を突き詰めた秀作。

『オカルトの森へようこそ』『戦慄怪奇ワールド コワすぎ!』、そして本作。白石
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

4.2

一方的な愛情の付与とそれへの見返りの渇望についての残酷な育児ホラー。
独創性を重視するあまり余白や感覚的・観念的な要素が多分にある作品は一部を除いて苦手なのですが、本作はテーマも明解で真っ当な娯楽・ジ
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イノセンツ(2021年製作の映画)

3.8

純粋無垢故の暴力性の恐ろしさというよりも、大人の無力さ・無責任さを目の当たりにした子供が、等身大の己の力で事態に対処していく、「成長」を描いた物語であると感じました。

ただそれが暴力、仕返しによるも
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.8

予告やUNRATED版の存在からまぁライトなタッチの娯楽スリラーだとは予想していたし、実際そうでしたが、

・グリーフケアや養育をAIに任せることの是非
・ありきたりなAIの暴走ではなく消費される一個
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ミザリー(1990年製作の映画)

4.6

「ファンは時にアンチ以上の恐ろしさを誇る」ということが良く分かります。
特にスターウォーズ界隈は物騒ですし(苦笑)

「思い入れのある作品」を超えて「アイデンティティ」となっている人間は多いですし、実
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悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

5.0

いくら歴史的・発明的な傑作という立ち位置の作品であっても、目の肥えた現代人には古臭く感じたり、既視感や物足りなさを覚えてしまう...なんてケースは少なくない。

でも本作はなぜかいつ観ても面白いし怖い
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

2.8

ずっと見ていられる映像美と目も当てられない家父長制とマチズモの全肯定。

ナイト&デイ(2010年製作の映画)

4.5

『トップガン マーヴェリック』『ミッション:インポッシブル フォールアウト』を経た後だと尚更楽しめる、トム・クルーズのパブリックイメージの最大活用的傑作!

「トム・クルーズならこれくらい出来るだろ!
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トロール・ハンター(2010年製作の映画)

5.0

なぎ倒される木々!付着する体液!謎の咆哮!

「トロールだ!!」

『クローバーフィールド』的一般人視点のモンスター物・POV物としての迫力と高揚感は勿論のこと、「プロフェッショナル~仕事の流儀~」な
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キートンの大列車追跡/キートン将軍/キートンの大列車強盗(1926年製作の映画)

4.7

本作や『カリガリ博士』を観ると、映画って案外進化してないのではないかとすら思ってしまいます。

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

面白みのない人間とレプリカントの戦争や陰謀を描くSFサスペンス・アクションになってたらどうしようかと不安でしたが、冗長で説明過多な語り口とはいえ、しっかりとブレードランナーしている見事な続編!

前作
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裏窓(1954年製作の映画)

4.8

「見る」(覗く)ということの変態性と優越性を恥ずかしげもなく描いている作品。
終盤、グレース・ケリーの行動にハラハラドキドキするジェームズ・スチュワートの姿は、我々観客そのものだ。
そしてその立場が逆
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.0

ひと夏の思い出ならぬ「ひと秋の思い出」映画。
設定に反して大仰に感情を煽るのではなく、静謐に母と娘のセラピー的交流を描く作風でした。
鑑賞後に絶対散歩したくなる、エモとノスタルジー溢れる良い作品です。

水怪 ウォーター・モンスター(2019年製作の映画)

3.7

これは思わぬ掘り出し物でした。
人の頭を喰らう水猿のアクロバティックなワイヤーアクションが見応え抜群!
とてつもない勢いで縦横無尽に動き回り、あらゆる攻撃を交わしながらドロップキックをかまし人をなぶり
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

4.5

何回も見てきて、そしてこれからも見るであろう「シンギュラリティ」という要素を、女性の自律(フェミニズム)と、有害な男性性(ミソジニー、セクシズム)の拒絶の物語に昇華している...凄いとしか言いようがな>>続きを読む

ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

5.0

「騙されたと思って観てほしい」

現代ホラーの最高峰の1つ。というかもはや暴力映画の域。
田舎の叔母の家に越してきたシングルマザーと姉妹の元に、暴漢が襲いかかる。
この一連の流れがもう既に恐ろしいのに
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マーターズ(2007年製作の映画)

4.7

「胸糞」「トラウマ」「問題作」と謳われてばかりの作品。だけどもそれは表面的で、本質を捉えていないと思う。
目を逸らしたくなる暴力描写と予測不能で凄惨極まりない展開。
それに耐えた先にある「真に繋がる2
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