時代を超えても面白い作品のひとつ。
舞台は今観るとチープですし、カット割りもスムーズさがなかったりと、今の技術面で考えると気になる点は勿論あります。
が、そんなのは物語のもつ魅力で帳消し。
骨折して満足に行動できない主人公の、狭い視界の中（マンションの一角）という限られたスペースで全編繰り広げられるのは、制限の面白さでもあり好き。
導入部分は登場人物の関係性についていけず、やや退屈さを覚えてしまったが、最後の最後、一対一のシーンは息を呑む秀逸さ。
暗がりに緊迫感と期待を孕み、作品に引き込まれます。
