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裏窓のparsifal3745のレビュー・感想・評価

裏窓(1954年製作の映画)
3.9
 ヒッチコックの裏窓を久々に視聴。相変わらず、ヒッチコック映画に出演するのは美男美女。ジェームズ・スチュアートとグレイス・ケリーの二人を見ているだけで、ゴージャスな気持ちになる。ジェフがツンデレで、リザみたいな美女に言い寄られるから羨ましい身分だなって。裏窓から対面するアパートの住人を覗くっていったって、普通は、あんなに開けっぴろげでないから。それぞれの部屋の住人のストーリーが見えるようだから、更に覗きたくなる心理を上手く利用していた。
 犯人は、状況証拠から限りなく黒ってわかっているけれど、肝心の主人公のジェフが身動きが取れないのが利いている。女性二人に花壇を掘り起こさせ、リザは相手の部屋に忍び込む。覗いているのがばれて、身動きを取れない状態で、相手をどう撃退するかのあたり、もっといい方法がなかったのかなとも思った。フラッシュ連発だと、目をつぶられたらおしまい。松葉づえとかナイフとか、トイレに籠るとかの方がと思いつつ、ハラハラして見た。
 裏窓から見える一つの視点で、全編を撮影しているのが、卓越した脚本とカメラワークだなあと思った。また、テクニカラーも今とは異なる明るい発色が良い色調で、このような映画ではよい効果上げている。
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