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Vフォー・ヴェンデッタのparsifal3745のネタバレレビュー・内容・結末

Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

マトリックス」シリーズのウォシャウスキー兄弟が製作・脚本を手がけただけあっての作品。陰謀論に明るく、ニューワールド・オーダーのグレート・リセットを意識したかの作品。国家を思うが儘にするためには、国民を恐怖のどん底に陥れ、従順になるように統制を強めれば、権力者の権力と富は増大するという現在の国際社会を予見したかの作品。バイオテロ、戦争、内乱、分断を通して、気が付いたら身動きが取れなくなっているという現実を、仮面の男をヒーローにし、彼に感化されていく一人の女性と国民を描いていた。ウォシャウスキー兄弟の思考は、一貫している。真の自由と正義を目指し、男性性と女性性の統合を理想とする。
 国民が本当の意味で覚醒し、立ち上がらなければ、その支配体制は変わらない。何かおかしいと感じていることに、疑問を向け、調べ、行動しなければ。そんな強いメッセージを感じた。マトリックスが、あまりにも譬え話になっていたので、より分かり易く、直接的に描こうとしたのであろう。
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