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裏窓のAKIのレビュー・感想・評価

裏窓(1954年製作の映画)
3.9
やっとこさ、ヒッチコック2作目。

四方にアパートメントが密集する部屋。
骨折したカメラマンのジェフが自宅療養7週目に突入。退屈しのぎに部屋から向かいの部屋を眺めて人間観察していると、ある夫婦の変化に気付く。

あれ?奥さんがいない…

はじめは恋人のリザ(グレースケリー)とのかわいい推理ごっこだったのが、徐々にシリアスになっていく。
二人の推理が「考えすぎじゃない?」と思ってしまうレベルなので、勘違いか、事件か?の狭間でドキドキする。
最後の派手さのないオチがまたリアル。

そんな本筋がサスペンスの一方、リザとジェフの結婚話の顛末も見どころのひとつ。はじめは結婚を迫るリザにジェフは「セレブな君と僻地に赴くぼくとではうまくいく気がしない」といった後ろ向きだったのに、リザのセレブらしからぬお転婆な探偵ぶりに惚れ直していくジェフの表情が微笑ましい。
GAPに惚れるというやつですな。ふふ。
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