AKIさんの映画レビュー・感想・評価

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Winny(2023年製作の映画)

4.0

Winnyの件が映画化されると聞いた日からずっと見たかったけど、あまりにも悲しく悔しい出来事で、気持ちが沈むのが怖くてなかなか見られなかった。

Winnyが世に回りはじめた時、IT業界では日本人のカ
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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.5

ジュリア・ロバーツ、イーサン・ホーク夫婦の一家が休暇中に貸別荘に滞在してたところ、留守にしていたはすの家主が戻って来る。
家族水入らずの休暇のため家主の滞在に断固拒否する神経質な妻。
しかし、通信が途
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.6

人間なんてそんなもん

新感染、ウォーキングデッド、火垂るの墓、等等いろんな映画で度々フォーカスされる極限状態における「人の性(さが)」。個人だけでなく、ソーシャル・コミュニティの性格も変化していくそ
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

4.0

山田涼介さんがめちゃめちゃよかった。
大阪出身と思ってしまうくらい、全てが自然だった。
演技してる感じが全くしないのに、ちゃんとキレイというか、自然すぎると逆に演技の型から外れて華がなくなったりしがち
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シチリア・サマー(2022年製作の映画)

3.6

同性を愛する権利がなかったその昔に起きた実話。

友情と恋愛が隣り合うあいまいな関係の中で、でもはっきりとお互いの想いが通じ合って楽しい日々を送る二人の少年。

はじめは家族も微笑ましく見守っていた。
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.5

上質な映画ではあるけど、手放しに面白いといえない何かがある。

まず暗殺者を生業とする主人公への共感はほぼない。大切な人を傷つけられた仕返しという人間らしい部分も、そもそも身から出た錆だよね?という考
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.5

タイムループものって、世界を救うとか家族を救うとか失ったもの取り戻すとかが定番ですが、そんな大層なものは全くナシ。
仕事が忙しい時に起きる「これ何度めよ?」というあるあるを、実は本当にタイムループして
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バビロン(2021年製作の映画)

4.1

思ってたより沁みた。

見方によってはアカデミーに媚びた映画にも見えるけど、ハリウッドの酸いと甘いをギュッと詰めた、ただそれだけなのに何だか惹きつけられる。

常日頃、芸能界と一般の常識感のギャップを
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.4

なかなかキレイな終わり方だった。

本シリーズのシグネチャー的存在ワンコも登場して、大阪とパリに映える華麗なアクションシーンの数々、まさにジョン・ウィックの集大成だった。

本編始まる前に、過去作の振
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オキシジェン(2021年製作の映画)

3.6

久々のメラニー・ㇹオラン(ロラン)!

SF映画ではおなじみの低温ポッドで目が覚めて、記憶もなく何が何だかワカラナイ、私はダレ?ココハドコ?酸素の残量僅か、ここから出ないとシヌ!
なストーリー。

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Fair Play/フェアプレー(2023年製作の映画)

4.0

女はいつだって男にひざまついてほしい

ストーリーはシンプル、どこにでもありそうな彼女が上司になってしまうというモダンホラー。
女は無意識に男のプライドを刺激してしまう。女は男が自分より優秀であっても
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.0

2部構成の1部。

今回のミッションは、イーサンとの遺恨を持つ元スパイの手に渡った世界を支配できるAI技術を奪うこと。
前作登場したホワイトやお馴染みとなったイルサも登場。最終作を盛り上げるオールスタ
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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.5

パク・ソダムちゃんを見たくて。
彼女が出るだけで作品の質がぐんと上がる気がする。

何でも時間通り完璧に届ける運び屋ウナ(ソダム)に舞い込んだ面倒な仕事。
運ぶはずの依頼人が現れず、代わりに幼いソウォ
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赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)

4.2

全米の女子がキュンキュンしたベストセラー本の実写化。

アメリカ大統領の息子(アレックス)と英国の王子(ヘンリー)が恋に落ちた!しかもイケメン同士。耽美である。

許されない恋は美しい。
相手を慮って
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.3

アカデミー賞ノミネートという看板に吸い寄せられて見てみました。

冒頭、アカデミックな会話が長回しで続くところでつまづきかけました。
何言ってるかさっぱり…ですが、団員との人間関係を少しの会話から紐解
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ある男(2022年製作の映画)

3.9

ストーリー概説を読んで、妻夫木さんの役(弁護士)が主役というのに違和感あったけど、ナルホドでした。

本当はあなた誰だったの映画は他にもあるけど、本作は理由がシンプルがゆえ、リアリティがあった。同じ立
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

SFとしても面白いけど、意味深な設定や展開を考察してこそ本作の魅力なのかもしれない。但し解釈がちょっと難しい。

特にジュープとOJの対比。
アジア人と黒人の根本的な個性や歴史の違いを表しているように
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.3

ストーリーの概説から想像できる範囲の全て。期待を超えなかった。

年を取って経験を重ねると、あらゆることを予測できてしまうのが人の定め。
本作の顛末が予測できるのは、いい意味ですごくリアルなんだと思う
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.4

面白かったし、質の高い映画だと思うんだけど、好みでなかった。

私の理解力不足なのだとは思うけど、もっと直感でストーリーを追従できる方が好みでした。

刑事と被疑者の恋心が絡み合って、疑心暗鬼になった
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声/姿なき犯罪者(2021年製作の映画)

3.4

韓国映画ってテンポがよくてほんといいわぁ。

組織的詐欺グループが本当にここまで緻密にシステム化されたら脅威的だけども、現実の詐欺グループは被害に遭っても法的措置を取ることが出来ずに泣き寝入りしちゃう
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ロスト・ボディ ~消失~(2020年製作の映画)

3.6

普通に面白かった!

空港に向かうタクシーに相乗りした若い女性と建築士が出会うところから始まるミステリー。

ストーリーは女性の独白で構成されている。

予想のつくオチではあるものの、アプローチが面白
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母性(2022年製作の映画)

3.6

得体の知れない母性のはなし

親と昔話をしているとお互いの記憶がだいぶ違うということはよくある。

そうした母娘の食い違いをそれぞれの目線でなぞるシーンが特徴的でしたが、私には少し冗長に感じてしまいま
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ワイルドキャット(2022年製作の映画)

4.0

amazonオリジナルのドキュメント。

うつ病とPTSDが原因で英国のアフガン従軍を退役した若者ハリーが、ペルーのジャングル地でオセロット(ヤマネコ)を保護して野生に戻すプロジェクトのドキュメント。
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.3

思ってた以上にどシンプル。

犯人の顔がバーン!とジャケになってたので勝手に犯人側にフォーカスした物語なのかと思ったらだいぶ違った。

誘拐された子ども(主役)の演技ひとつに全てがかかった映画。これは
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.0

原作を読んでみたくなった。

ザリガニの鳴くところ

という抜群のタイトルセンス。
DV父から逃げた母が言い残した言葉、
暴力を振るわれそうになったら、
ザリガニの鳴くところまで逃げなさい

大人にな
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2つの人生が教えてくれること(2022年製作の映画)

3.2

あんまり好みじゃなかった。

映画や絵画の作品って
作り手の主観が入ってこそ輝くものだと思うのだけど、多数決で作りました!のような仕上がりに見えてしまった。

タイトルにもなってる「あの時もう一つの道
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.8

フローレンスピューが好きで楽しみにしてました。

トレイラーを見ただけで、仮想現実の話なんだろうなと想像できるものの、目覚めていく過程と目覚めたらどうなる?が徐々に剥がされて緊張感が増していく。

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少年の君(2019年製作の映画)

4.0

深刻ないじめを受けている優等生とチンピラ青年がお互いを思いあって寄り添うピュアなラブストーリー。

ベーステーマはいじめ問題なので、全体的にシリアスだから暗くて重くなりがちなのに、二人が徐々に信頼して
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.0

Everlasting love!
愛に溢れた映画。
バディ(子役)が愛おしすぎる。

タイトルにもなっているベルファストという北アイルランドの地でおきた紛争をテーマに故郷や家族への愛を子ども目線で描
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オー・ルーシー!(2017年製作の映画)

3.5

サイコパス節子の恋物語。

「43才独身女がイケメン英会話講師に夢中になってアウトな行動しちゃう」ってだけで、怖いもの見たさ発動、SNSの痛々しい発言をつい読んでしまうようなそそられる何かがある。
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グレイマン(2022年製作の映画)

4.1

これです!
私が求めていたライアン•ゴズリングは!

ジェームズボンド役も余裕で務まるポテンシャルを持つライアン様のゴリゴリのスパイアクションをずっと求めてました。

そしてサイコ野郎な悪役ロイドを正
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

3.6

天災か人災か

「事件の犯人は分かっても物語の犯人は読み終えた後も誰も分からない」by原作者

東日本大震災で被災した人が罪を犯したその背景とは。

随分前に地上波で火垂るの墓のドラマ版(松嶋菜々子出
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アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.6

ストーリーは四捨五入したらインディージョーンズなんだけど、アクションが派手だからリアル感が少なくハラハラも控えめ。
映画館で見たらもっと興奮しただろうに、スマホで見ると臨場感が2割引なアクション映画。
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

4.0

久々のクリーンヒット!面白い!
右肩上がりに楽しくなる復讐エンターテイメント。

運び屋のブラピが、アタッシュケースを奪取するミッションを遂行すべく、日本のゆかりという架空の新幹線に乗り込み、その車中
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地獄の花園(2021年製作の映画)

3.2

少し深みが欲しかった。
期待する方向性が違うのかもしれないけど、人を幸せな気持ちにする笑いというより、見せつけられてる笑いというか、特殊な世界観の押し付けを感じてしまう。

この路線で行くならもうちょ
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キャラクター(2021年製作の映画)

3.5

こーーわっ

イッチャッテる犯人役であるfukaseさんの不気味加減が上手い。
俳優じゃないからどうかなと思ったけど、もともとサイコパス要素あるのか、演技に違和感なかった。

来るぞ来るぞ...ひぃや
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